古典ファンタジーの血筋を感じる作品

非常に面白かったのに評価がついてないのでレビューを。
主人公がヒロインに導かれて異世界へ渡る力に目覚めて…という、ちょっと昔のファンタジー小説的な導入から始まる作品。
序盤は特に、主人公の精神的な成長に主眼が置かれ、読んでいるほうは焦れったいかもしれません。異世界レグルノーラの不安定さや在り方が魅力的で、「果てしない物語」など、児童文学に分類されていた名作ファンタジー作品の影響を感じました。
敵や仲間など、脇を固める人々の描写もしっかりしていて、リアリティを感じます。作中での主人公の成長に伴って周囲から向けられる視線が変化していく様子も面白い。
古典の名作ファンタジーにどこか通じる、壮大な神話的物語を語ろうという気概を感じます。ぜひご一読を

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