名探偵に奇行はつきもの、しょうがないね

死んだ仲間を解剖したというだけのことで哀れにも追放の憂き目に会ってしまった主人公にして我らが名探偵、ラト。
彼は懲りずに新たな解剖を試みんと息子を失った失意の貴族婦人をターゲットに定めるが、それは世にも恐ろしい犯罪の証拠を明らかにするための名探偵の策略であった————!
なろう系ファンタジー+名探偵ものということで、奇矯な言動の主人公、ラトに常識人の助手クリフが振り回される王道の展開。ラトの持つ明晰なる頭脳と意外にも強靭なる肉体、そして奇怪なる<名探偵>レガリアの能力を用いて猛悪なる犯罪者に立ち向かってゆきます。
謎解きや情報収集のシーンも名探偵らしいケレン味たっぷりで、そうそう、こんなのが読みたいんだ!という内容。ちょっと変わったファンタジーを楽しみたい夜にオススメです。