このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(219文字)
最初は、ただ老いたキツネを心配する話だと思っていました。眠れない夜にキツネの無事を案じ、カラスを憎み、過去のカラスの雛にまで思いを馳せる主人公。その「優しさ」が積み重なるほど、終盤で感じる違和感が大きくなっていきます。家族を守ることも、縄張りを守ることも、結局は同じなのかもしれない。最後の一文まで読んだあと、「テリトリー」というタイトルの意味を考え直したくなる短編でした。
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