私が、かって、純文学的作品を書いて、ある文芸賞に応募した時です。
しかし、文芸賞でありながらも、審査員長は、何故か推理作家の有栖川有栖先生でした。
ですが、有栖川先生からの伝言で、
「この私には、純文学の才能は全く無いので、筆力や文章力をあまり要求されない、推理小説に路線を変更したら良い」とのアドバイスを、当時の編集委員の方から、ワープロで感熱紙に打った「手紙」を頂きました。
また、参考すべき小説として、「日本三大奇書」を読め。
特に、夢野久作先生の『ドグマ・マグラ』を、強く強く、勧められました。
この『ドグマ・マグラ』を読むと、人によっては発狂すると言う噂まであった本です。
早速、文庫本を買って来て読みましたが、最後のほうは、怖くて怖くて、ページがめくれなかった事を、覚えています。
で、二ノ前先生の、この短編ホラー小説です。
一読、その当時の記憶が、蘇りました。
私は、読者の貴方に、問いたいのです。
【貴方はいつ壊れるのですか? この驚愕のホラー小説を読んで!】と……。
短いのに、とても怖い作品でした👵
派手な怪異も流血もありません🕯️
しかし読み終えた後、じわじわと恐怖が広がっていきます❄️
まず印象的なのは、物乞いの老婆の描写です👀
上目遣いの視線、小動物のような仕草、そして捨てられた物ばかりを集める奇妙な行動🪶
登場した瞬間から得体の知れない不気味さをまとっています🌫️
そして主人公の少女が紙粘土人形を渡す場面までは、ごく自然な流れで進みます📖
だからこそ、老婆の語る言葉が強く響きます💬
短編ホラーではありますが、むしろ読み終わってから本番が始まる作品と言えるかもしれません🌙
無駄な説明を削ぎ落とし、最小限の言葉で最大限の恐怖を生み出している見事な掌編でした✨
ホラー好きならぜひ味わってほしい一作です📚