概要
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!猫の本質は「気まぐれ」ではありません
猫は家につくものだと昔から言われています。
なので、今はそれこそ少なくなりましたが、
引っ越しをする日に
飼い猫がいなくなったというのも
昔はよく聞く話でした。
猫はよく気まぐれと言われますね。
でも、本当にそうなのだろうかと
私は常日頃考えております。
相手にされないとか、
可愛がっても答えてくれないとか、
犬と違って恩を感じないとか。
でもそれは愛情の表現が
他の動物と違うだけで
行動すべてに意味があるのだと思うのです。
鈴の音は、助けてくれました。
それが、この物語において
全てを語ってくれているように思えました。
素敵なお話です。
犬派のあなたも、ご一読を。 - ★★★ Excellent!!!猫の心の内は、読み取れないから
イエネコというのは、なかなか特殊な生態を持つ生き物です。
一説によると、イエネコの祖先が人間との交流を持つようになったのは、自らの身の安全の確保や餌の確保などの面から、人間との共生が自分にとって都合の良い事だと気づいたからだと言われています。
なんとも打算的!
つまり、生存戦略的にみれば、猫と人は互いに利用し合うギブ&テイクな関係であるわけですね。
……ただ、どうも猫たちの方は「自分の方が立場が上」であるかのようにふるまう事があるフシが見受けられますが。
そんな気まぐれな猫という存在ですから、その心中を察するという事はなかなかに難しいです。
まして、元々野良でたまたま懐いたという風来坊な猫…続きを読む - ★★★ Excellent!!!別れではなく、見守りだったのかもしれない。
ほとんど目が見えないのに、いつの間にか家の中から姿を消したり、気配もなく現れて鈴の音だけを響かせたり。
そんなクロとの穏やかな日々が、とても印象に残りました。
そして物語の終盤、あの鈴の音が思いもよらない形で主人公のもとへ帰ってくる。
壮絶な状況のはずなのに、なぜか猫との時間に守られているような温かさを感じました。
クロが助けに来たのか、それとも一緒に過ごした時間そのものが主人公を守ったのか。
その境目が曖昧だからこそ、最後に残された小さな鈴が胸に沁みます。
「何だ、狡いじゃないか」という一言にも、ふたりが積み重ねてきた時間の優しさが詰まっていました。
動物の恩返しには、こういう形も…続きを読む - ★★★ Excellent!!!探しものは、すぐ側に居たんだね
私も、小学生から飼っている齢20年の老猫と暮らしているので胸が苦しくなりました。
猫と飼い主の暖かで静かな暮らし、そして山間の開発による大自然の猛威へと繋がっていく緊迫感と、最後の感動の再会の流れが非常に美しい物語。
暗闇の中で死を覚悟した主人公の耳に届く、「鈴の音」。
そして救助された時に手の中に握り締められていた小さなしかし間違いのない愛情という結末は、ただの幻聴ではなく、目が見えなかったクロが主人公の居場所を探し出し、恩返しをしてくれたのだと強く確信させられます。
「何だ、狡いじゃないか」
という主人公の心からのセリフに込められた、愛おしさと切なさが胸を打つ。
猫は家につく…続きを読む