概要
あなたと会えるのは雨の日だけ、雨酸っぱい四月。
市電が走る街に住む戸野部水乃は、市電を見ることが好きだった。たまたま水乃は雨の日に街灯の下散歩に出かける。歩くと、最寄り駅の次の駅である「雨松町駅」だった。そこには、雨の中、傘もささずに立つ、雨田渉の姿があった。話しかけると意外に気さくで、たまたま持っていた折り畳み傘を貸す。今度会ったとき、傘を返すと渉に言われるが……。雨の日に交錯する二人の想い。雨だからこそ輝く彼らの出会い、会話に、段々と自分では気づかない感情が入り混じってきて……。雨酸っぱい物語がここにある。
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