概要
今と同じ、みじめなあの日に見た団子虫は、深く澄んだ瑠璃色に輝いていた。
【注意】モラハラ、いじめ、虐待の描写があります。苦手な方はご注意ください。
帰宅したら、皿のうえに落ち葉がたくさん乗せられていて、それが晩ご飯だと言われた。
にじむ視界に、青いものが這うのが見えた。むかし一度だけ目にした団子虫の鮮やかな青色だ。
柴田恭太朗様主催の企画『三題噺 #162』参加作品。お題は「団」「量」「眉間」です。
帰宅したら、皿のうえに落ち葉がたくさん乗せられていて、それが晩ご飯だと言われた。
にじむ視界に、青いものが這うのが見えた。むかし一度だけ目にした団子虫の鮮やかな青色だ。
柴田恭太朗様主催の企画『三題噺 #162』参加作品。お題は「団」「量」「眉間」です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!されば、瑠璃色に光る福音を
妻に虐げられた男は、昔からずっと
団子虫みたいに縮こまっては、木の葉に隠れ
凝っとしていた。それは幼い頃からずっと
今でも全く変わらない。
これが夕飯だと、皿に盛られた枯葉を
出されても
これといった抵抗をしない。
只、自分の境遇を嘆くだけ。
何とも重苦しい筈の過去を淡々と語る男。
瑠璃色の団子虫 の生は短い。
抵抗する事も、攻撃する事も儘ならない
小さな昆虫の矮小さ。
病に呑み込まれ、変質して行くそれは
自らの 真実 なのかも知れない。
静謐な瑠璃色は増殖し、次第に彼の心に
平静と達観を植え付けて…そして。
因果応報でも勧善懲悪でもない。只、深く
瑠璃…続きを読む