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「誰が殺したサルタヒコ」を同人誌から転載します

 お久しぶりです、瑞祥です。
 KAC以外にカクヨムで作品を発表していない日々が続いているから、というわけではないのですが、同人誌に発表した小説をいくつか手直しして転載することにしました。
 まずは一作目

・誰が殺したサルタヒコ
 https://kakuyomu.jp/works/16818093079287777892

 『古事記』の天孫降臨に題材をとった小説です。
 主人公は、天の岩屋戸にこもった天照大御神を誘い出したことで有名な、天宇受売《アメノウズメ》。
 サルタヒコが最初「サダヒコ」と名乗っているのは、出雲国風土記にキサカヒメ(キサガイヒメ)が佐太大神を生んだとあり、佐太神社のご由緒では佐太大神=猿田毘古大神とされているところからきています。
 小説なので独自解釈をしている部分もあり、神話や歴史好きの方からの批評が気になるところではありますが、楽しんでいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします!


 私が活動している同人誌について少し書いてみます。
 『稲麻竹葦』《とうまちくい》は、古代をテーマにした小説・評論・エッセイを掲載する同人誌で、2017年に第一号を発刊、今は一年に一号のペースで新刊を出しています。お値段は現在のところ300円(赤字ですw)。メンバーは、カクヨムでも活動している猿川西瓜氏(https://kakuyomu.jp/users/cube3d)と私の二名。毎号テーマを決め、それに沿った作品をおのおの出していますが、完成するまでお互いの作品を読まないため、同じ人物を題材にしたのに性格が真逆だったり、『日本書紀』という広すぎるテーマを設定したのになぜか二人とも雄略天皇を選んだりと、凸凹ぶりを発揮しています。
 サークル稲麻竹葦は、文学フリマという文芸同人誌の即売会で活動しており、おもに関西地方の文学フリマ(大阪、京都、広島、香川)に出店しておりますので、お近くの方はぜひいらしてください!

 『稲麻竹葦』既刊分のうち、完売分に掲載した小説はカクヨムに転載していいと相方のOKが出たので、ぽつぽつと修正しながらアップしたいと思います。ちなみにテーマはこちら。

 第一号 古事記を読むために
    (テーマ:古事記)完売
 第二号 万葉集、はじまる
    (テーマ:万葉集 巻第一、第二)完売
 第三号 万葉歌は続いていく
    (テーマ:万葉集 中期)完売
 第四号 万葉大団円
    (テーマ:万葉集 巻第十五、第十六)完売
 第五号 日本書紀へ
    (テーマ:日本書紀)完売
 第六号 神々との治療
    (テーマ:病)完売
 第七号 聖徳太子の居場所
    (テーマ:聖徳太子)
 第八号 ときじくの垂仁天皇
    (テーマ:垂仁天皇)
 第九号 妃たちの壬申の乱
    (テーマ:壬申の乱)
 

 初期のころに、歴史に詳しい方から「基本がなってない、もっと資料を読め、まともな資料を読め」と注意を受けたので(注意されたのは私のみ、猿川氏は毎回参考文献の列挙がすごい)、刊行ペースを落として資料読みを一生懸命頑張るようになりました。古代史や日本神話だったらこんな資料がいいよ、等教えていただけると喜びます。毎回、歴史警察に逮捕されないかビクビクしながら書いています……。

 どんな小説を書くにも資料読みは大切ですが、歴史・時代モノは特に下調べが大変ですよね。だから、書くのにどうしても時間がかかってしまう……(以前、ヒストリカルな小説を書いてはと勧められたことがあるのですが、資料読みが膨大すぎて挫折しました……)。いくつか書きたい小説はあるので、パラレルワールドとか和風ファンタジーで逃げようかと思ったり思わなかったり。歴史・時代モノを書いていらっしゃる方を心の底から尊敬しています。

 長くなってしまいましたが、拙作をお読みいただけると幸いです! よろしくお願いいたします!
(時代考証を間違えているところがありましたら、お手柔らかに教えてくださると勉強になります!)

2件のコメント

  • 歴史警察(笑)いますねえ。
    よくそんな細かいことを見つけるなあと感心します。
    突っ込みどころが少ない作品の方が取り締まりが厳しいように思います。
    突っ込みどころ満載な作品には、むしろ現れないような(笑)
    現れたら「よし!」と喜ぶぐらいでいいかもしれません。
  • 夢見るライオン様

    「誰が殺したサルタヒコ」にお星様をありがとうございます!

    歴史警察、怖いですよね。ヒストリカル小説は需要があるのに書き手が少ないのは、下調べが大変なことはもちろん、物語の本筋以外のところで足を引っ張られることが多いからでは、と思っています。考証が大切なことは百も承知ですが。

    確かに、突っ込みどころ満載な作品は、あまり取り締まられていないですね。
    マンガだと、あえてその時代にはないアイテムや単語を出すことで「フィクション」だと念を押す手法がよく見られるので、小説でもその手が使えたらなあと思います。
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