• エッセイ・ノンフィクション
  • 創作論・評論

『斬太が斬る!』 第131話 おすすめ「どんでん返し」小説①『イニシエーション・ラブ』を公開しました

2件のコメント

  • ネタバレしたいので、こちらにきました。
    私も読了後、なるほどーとうなりました。

    でも、これを読んだ時期、私はお勉強のための恋愛小説をけっこうな量読んでいたのです。
    なので、はやい段階でもしやとオチは予想できました。しかし、二つの物語のリンクさせ方がうまかったですよね。

    小説でしかできないオチです。こういう文章にしかできないことをなんなくやってしまう小説がでてくると、出版業界も明るいなと思います。

    でもこれ、映画になったでしょ。私は見てないのでなんともいえませんが、どういうつくりになってるんだろう。
    小説が売れたからって、なんでも映像化するのはどうかなーと思った案件です。
  •  澄田こころさん、いらっしゃいませ。この場所が無駄にならずにすんでホッとしている雲江斬太です。

     途中でオチに気づきましたか! それは凄いです。ぼくはまったく気づかず一度就寝してしまいました。
     ふたつの物語のリンク、そしてその明かし方、上手いですよね。おんなじエピソードだったり、似てるけど違うエピソードだったり、「ん?」と思うことはあったのですが、まさかそんなオチとは!

     また、再読して初めてわかる伏線とかあって、とくに冒頭のスカートのタックの話が好きです。


     種類的には叙述トリックになるのでしょうが、こういう小説にしかない楽しさをもっと本を読まない世代に伝えたいものですが、なかなか難しい。

     で、たしかに映画化されてますね。ぼくも「は?」と思って、じつは見ていないんです。映画化は原作の宣伝にはなるのでしょうが、映像化するような小説ではないと思います。同じ理由で、『アヒルと鴨のコインロッカー』も映画は見ていません。
     『姑獲鳥の夏』は観たんですが、いまひとつでした。
     この手の叙述トリック(みたいなもの)を映像化して合格点だったのは、『羊たちの沈黙』しか知らないです。

     一応ここで紹介した手前、時間を見つけて映画は観てみようかなとは思っているのですが。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する