泉由良

体の弱い主人公が幼少期から暮らす病院。 その図書室の壁に、不思議な扉を見つけた。 〝World's end Library〟 そう書かれた扉は、見知らぬ図書館に繋がっていた──

私、現在51歳。酒、たばこ歴0年。標準体重大幅超過歴約40年。 8020運動（80歳以上で歯を20本保とう運動）に参加している一環で、定期検診のために歯医者に通ってるくらいで、ほ…

セックスなんてただの暴力だ。

海を恐れる少女は、海で死んだ兄を迎えるために、突堤で迎火を焚く。しかし、迎火を目印に帰ってきたのは、死んだ兄の友人だった。 （第36回太宰治賞一次選考通過作品）

福島に関する純文学短編を公開していきます。 7/31：チャンステーマ（14枚）…阿波しらさぎ文学賞落選作 8/30：生きなおし（3枚）…ひなた短編文学賞落選作 10/6：ポエム…

甘井ちゃんはティーチャーとエンコーをしてた。高橋くんはかっこよくて、ショートホープとバイクが好きで、高校を中退した。福井さんはＡＶが好きで、留年してて、給食が食べられない。ＪＫは…

（短編） 兄の親友と結婚して苺農家を継ぐことにした妹。ジャムを煮るために帰ってくる兄。二人で飲むジャムのあくを浮かべた紅茶の味。

晴れのちくもり、時々写真。 ガール・ミーツ・ガールな連作掌編集。 「わたし」：木芽繭（このめ・まゆ）。 サッカ：佐塚由紀（さづか・ゆき）。 ※過去に発行した同人誌の再録です。…

父と娘が「家族」を見つけるまでのとても短い青春

小説を書かないとどうにも気持ちがおさまらない人が小説にうまく書けないことを話すところ

有料自習室の番をしている「おれ」と、突然そこに通い始めた「明日香」がいろいろなものから逃げようとして失敗するはなし。 宇佐見三部作最終作。全18部+＊

海についての短篇をときどき書いて置いておきます。 産みびらき…「DayArt」寄稿作 海を棄てる…「そこあまで444書」寄稿作 海を飛ぶ…BFC3の1回戦用（本作で予選落ち） …

鉄鋼製品の会社で働く「ぼく」は、小説を書きながら宇佐見駅近くの喫茶店で「コハク」さんと出会う。「コハク」さんとの語らいを通して、自らにあるねじくれた自意識と「領域」を受け入れてい…

猫にコンドーム【ねこに――】 　雄猫のペニスには棘があり、たとえコンドームを使ったとしても破れてしまい使用ができない。転じて、余計なこと、意味のない備えの例え。宮本崩の小説による…

最愛の母、芸能人の父。 五人きょうだいの長女樹里は、愛情に満ちているこの家庭にどこか歪さを感じていた。 しかし、あるできごとをきっかけに家族は離散する。 大学生になった樹里は芹沢…

「書きたいもの」を見失った小説家のアレンは、休暇のために訪れた田舎町の教会で弔う人のいない合同墓の手入れをする青年、ディディに出会う。 襟の高いシャツに首元に巻かれたスカーフ、ほ…

謝らないよ。一生。でも、謝る以外のすべてのものをあげるよ。君と、産まれてくる音楽に。

昭和72年に市政が施行され、30周年の記念すべき年を迎えた平成26年から平成33年までの浦安市を舞台に繰り広げられる人々の日常を描く。 ありえない、しかし、ありえたかもしれない景…

とある書き手の独白。 ぼくと「かれ」の歩いた道をたどるはなし。

０歳児と一緒に、福島県郡山市で開催されている「みちのくコミティア」という同人誌即売会（7/14開催）に遠征参加することにしたので、備忘録がてらに、日記を書こうかなと思います。 ち…

「imagine」をテーマに書いた小説です。

『星屑は、光を読めない私を導いてくれる。だから、私は音を読めない星屑の代わりに、歌を歌うわ』 星を神様と呼ぶ町で、“星の日”に生まれた、領主の末娘・綺羅星と、馬遣いの跡取り・星…