えっ?
一瞬、目を疑いました。
吉田隼人さんって、
あの才気溢れる短歌を詠む、
プロ歌人の吉田隼人さんなのかって!?
しかし、
作品を読むと、
ああ、あの吉田隼人さんだ!って分かりました。
耽美的で、退廃的で、繊細で、大胆で。
そうか。
歌壇のトップランナーの一人である、
プロ歌人も、カクヨム短歌賞に応募していいんだ。
(できれば、アマチュアに譲って欲しいですが)
ともあれ、秀逸短歌集です。
推し短歌3首。
産むことは宿命的な死をひとつ産むこと 歴史のそとに雨ふる
階梯の中間にあゆみ停めてふとはじめて愛にふれしとまどひ
天あふぐ馬となりつつ眼にうつるすべては白のひとときありき