白湊ユキ

穏やかに心象に語りかけてくる純文学です。 モチーフとなっているショパン『ワルツイ短調 作品34の2』や、ドビュッシー『アラベスク第１番』を伴奏にして読まれることをお勧めします。 …続きを読む

　十年間雪が降り続く町。人々に【うそつき】として疎んじられていた美冬は一人、町外れの天文台で暮らしていた。彼女はとある事件がきっかけで、【うそ】を唯一楽しんでくれた秋人と疎遠になっ…続きを読む

　女の子同士が時間をかけて親密になっていく関係を、丁寧な筆致でじっくりと描いた物語です。 　久美はちょっと皮肉屋で猫のような女の子。浅倉先輩は性別問わず魅了してしまうような容姿と…続きを読む

タイトルが素晴らしいの一言。
コロナの時事ネタを交えた、ちょっとダークなSFです。

息をするのも忘れて読ませて頂きました……。 女の子たちの関係は、希望もあれば欲望もあって、一筋縄ではいかない。丁寧な描写と適度な距離感がありありと世界観を描き出した、まさに百合断章…続きを読む