ミステリーなら横溝正史先生。
SFは小松左京先生や筒井康隆先生の作品が好きで、よく読んだ。特に、星新一先生のショートショートは発想の素晴らしさは勿論、作品としての面白さに魅了された。
自分で書くなら、書いてみたいのはショートショートだった。そんな中、やや長めの短編SF小説なのが本作「宇宙の素」。
星が丸いのは重力のせいらしい。
宇宙に漂うガスや塵が寄せ集まって星になり、それが大きくなると重力の影響で丸くなるそうだ。だけど、ガスや塵がどうやって集まる? 星をつくっているのはブラックホールなのではないか? ブラックホールは何でも吸い込んで丸く固めてしまう――そういう発想のもとにできた作品。
珍しくSF、SFした作品になった。オチが分かりにくい上に弱かったので、書き直してみた。
奇想天外なことが怒り、全ては夢でした――と終わるのが夢オチ。これは読んでいてがっかりするので、避けるようにしている。これに加えて、最近、映画やドラマで増えているのが宇宙人オチ。理解不能なことが起こり、全てが宇宙人の仕業でしたというやつ。
SF小説に宇宙人が出て来ないと話にならないが、オチでこれをやらないようにしている。