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ワープホール・あとがき

 暑い夏、南半球の冷たい空気を持って来ることができれば冷房なんて要らないのに――という発想から生まれた作品。
 それだけだと小説にならないので、色々、枝葉を付け足している内に、こんな作品になってしまった。
 ショートショートを大量に書いた時期に、ショートショートでは収まりきらなくて、「宇宙の素」「ワープホール」「憑き人」など短編小説も書いた。
「憑き人」は「七軒屋の悪魔」の校正とほぼ同時期だった為か、頭の中に別人がいる――という発想で書いた作品。
 これで2021年に書いた短編、ショートショートは、ほぼ掲載が完了した。
 次はミステリーをショートショートにしてみたくて、試行錯誤を続けている。

――人が刺殺されたけど、凶器がない。遺体は濡れていた。凶器は何?
【答】氷でつくった刃物が凶器。

 みたいに、ミステリーをショートショートにしてしまうと、子供の頃に遊んだミステリークイズみたいになってしまう。もう少し読ませる話にしたい。
 17日(木)からは長編ミステリー「海賊島の墓標」を掲載予定。

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