• ミステリー
  • SF

南洲一族の縄墨・まえがき

 縄墨(じょうぼく)とは守るべき規準、規則のことを言う。
木材を切る時に、墨壺から糸を引いて線をつける。それが基準となる為、そこから転じて縄墨(もしくは墨縄)が基準を現わす言葉となったようだ。
「犬神家の一族」を彷彿とさせる作品を書きたくて、チャレンジした作品だが、あの重厚さ、独創性には遠く及ばなかった。
 長編・短編小説共に、まだ未掲載の作品が沢山あるが、残念ながら手を入れないと、人の目に触れさせることができるレベルにない。凝り性なので、手を入れるとなると、全面的に書き直すことになってしまう。
 順不同で掲載しているが、本作は第五作目の長編小説に当たる。掲載作品を執筆順に並べると以下の通り;

第一作「生首の神饌」~鬼牟田圭亮・西脇コンビ
第四作「七軒屋の悪魔」~嶽昴・隈井コンビ
第五作「南洲一族の縄墨」~祓川・宮川コンビ
第十作「海賊島の墓標」~阿佐部・近藤コンビ
第十二作「悪魔に捧げる鎮魂歌」~鬼政・藤川コンビ
第十六作「呪い谷に降る雪は赤い」~柊・茂木コンビ

 物語の主役を勤めたコンビ名を併記してみたが、今のところ、カブりはない。実際には、全て最初は鬼牟田圭亮・西脇コンビで書いた作品で、主役を変えて書き直してある。作品が意外性と独創性を求めて迷走しているが、主役もキャラ付けを変えてみたりして迷走しているようだ。

【南洲一族関係図】

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する