昨日、偶然にも純文学を紹介するカクヨムの自主企画で隠れた名作を見つけました。神作品なのに、まだ光が当たっていない小説があるものです。作者の柴田彼女さんから承諾をいただけたので、紹介させていただきます。
『宙に文字をひらう』 母は壺の中の一つの文字と何が違うというのだろうか。
ジャンルは現代ドラマで、総文字数が3,551文字の掌編です。
この作品は、「蟲毒(こどく)」という摩訶不思議な呪術を使って見えない文字を拾い集める、独特な世界観で描かれた母の物語です。主人公の少女が悲嘆に苛まれる視点から、幻想的かつ詩的に描かれています。母親がそんな方法で執筆する姿は、単なる作家ではなく、金と名誉を得るために壺という混沌の世界で虫けらの如く追い回されるようであり、読む者に強い印象を与えます。
https://kakuyomu.jp/works/16818093085189564679まず何と言っても、その世界観が素晴らしいのです。もっと、作品に光を当てていただけますか?
お時間のある際に、ぜひとも読んでみてください。