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「神」とは何か、スピノザから考えること。

I am a god 新エピソードです。
https://kakuyomu.jp/works/16817330652449226763/episodes/16817330663463381159

啓蒙主義時代の哲学者、スピノザは数学の公理や定理から
神の存在を考えていて、私がこの小説における結論をここに
持ってこようかと思っている存在です。

彼は、「万物」を考える時に、その実体、属性、様態の三側面からアプローチします。そしてあらゆるものが個別に存在するとして、
その無限性と無限時間性を述べ、実体も、属性も、それぞれが自己目的によって存在していると説きます。そして「神」は全能であることから、「神」は全ての属性ーpcでいうところの全てのプロパティを所有していると言います。

そうであるなら、万物は神の一様態を顕現したもの、pcの中の一つのファイルかアプリのようなものと私は解釈しました。ワードのファイルはpcのCPUの能力を一つの形として現したモノです。即ち、全てのものには神性が宿っている。全てのものが神の一つの顔をしている。神が万物を作り出したのではなく、神自体が様々なカタチで「出てきている」のです。


これこそ神道の考え方だと私は思っています。ただ、日本人は、
万物の外に「神」の存在を置かない、それを万物の内にあると考えているわけです。しかし内にあるのか外にあるのかという議論すら、神にとっては無意味なのでは、というのは神は無限の存在だとすると。

というわけで、「神道自体を滅ぼす」ことが無意味であり、それは神になり得ない人間の欲望の所産であることを述べようとして今後の小説は展開します。神道は不滅、はヨーロッパのスピノザが証明してくれたのです。

結論ー神道は不滅の宗教。日本が誇るべき宗教。

ちなみに私は右翼思想家ではないのでご安心を。


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