どうもこんばんは、もといおはようございますな時間の山本です。
ついったでもつぶやきましたが、好きな作家さんの初期作品を久しぶりに読んだらあまりの日本語の齟齬のなさにあらためてドン引きした次第でした。
いや、基本的に相手の日本語ってわけがわからないじゃないですか。どの本もそうというか、所詮他人なので。とくに翻訳もののビジネス書とかまじで「まず日本語からやり直してくれや…」ってなるのも多いですし。
けれど、とある作家さんは、9割の確率で一致するんですよね。もしその人の作品とわたしの作品を見比べた人がいたら、そこそこ似てると思われるんじゃないかな。誰かは明かしませんが。絶対に。
ちなみに好きだから寄せたのではないんですよね。その人がデビューする前から、私はすでに書いていたので、これはただの奇跡だと思っています。
さて、まあ、それで、ずっと悩みながらやってる第八章も、それを読んだおかげでちょっと吹っ切れたんですよね。何書いてもいいやというより、書きたいものを偽らずに書こうという。毎日これの繰り返しではあるのですが…。
いまさらなことを言いますと、他の方の作品を拝読すると、自分の作品の日本語の濃度の濃さにびっくりします。すごいなみんな、そこをその文字数でいけるんだ…?! ってびっくりするというか。
以前から「心理描写をここまで書いていてよく読ませられる程度に収められるよね」みたいなことは言われていたのですが、あらためてここに登録すると、その意味がわかった気がします。
わたし、おかしいんだな。知ってたけど。おかしいんだわ。やばいよね、この濃度。解像度上げる、というのは当然のことだと思っていたけど、やっぱり異常なのかな。でも普段こういうの読んでいるのでわかんなくなってきました。こうとしか書けないんです。削ると心情がわからなくなるじゃないですか。不親切だと思ってしまう。
もはや「解像度高すぎて浮いてる気がする人集まれ」みたいな企画立てたほうがいいのでは、という気さえしてくるほどです。
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日付が変わったので昨晩の更新になるエピソードで気づいたことがあって。
▶第六章 雨は林檎の香のごとく 7
https://kakuyomu.jp/works/16816452219510476706/episodes/16816452221176924526葉子ちゃんって、どうやらシェヘラザードだったようです。作者と物語の中をつなげる人、というような。
2日ほど前に岩﨑さんからコメントをもらったこともあって該当部分を読み返していると、そういう気持ちがより強くなってきました。あの場面での葉子の言葉も自然と出てきたものだったし、このエピソードもそうでした。
それまで書いてて、「この展開で間違いじゃないけど、なんかがおかしい」と思っていたら、ソッコー一言目に葉子ちゃんが「よろしくないわね」って言ったので、「そうよ! よろしくないんだよ!」って首もげるほど同意しました。
まだこの辺を読んでおられる方が少ないのでこれくらいにしますが、まじで、よろしくなかったんです。それをきちんと言ってくれるシェヘラザード葉子、まじで作品を書く上で心強いったらない。
前々から自分と一番似ているのは葉子だと思っていましたが、それは専攻とか年齢的なことというよりも、立場だったのかもしれません。
自分で作っておきながらですが、羽田葉子というキャラクターにいっとう感謝したエピソードは今のところこれじゃないか、と思います。
もしまだ今から追ってくださる人も、ここが来たら、これは山本の言い分でもある、と思ってもらってもいいかもです。それくらいに、私個人としても、このエピソードはとても気に入っています。こうじゃないといけなかった。もうひとりの私、ありがとう。