設定がたくさん思い浮かびます。設定だけが先行すると、その間をつなげる物語が駄作になりがちですが、私の作品はまさにその状況に陥っています。
個人的にファンタジーな設定がツボに入ります。たとえば、主人公の存在自体が夢の具現化であったり、敵と思っていた存在が世界の意思そのものであり、常識を越えた超常的な現象であり、それらに尤もらしい解説が加えられていると、わたしは非常にワクワクします。そういった常識から外れながらも納得ができる設定が好きなのです。
それらのジャンルはファンタジーなのだと思いますが、探そうとしても出てきません。超常的ファンタジーとでも言いましょうか。ゆえに、私は私が好きなジャンルを書き連ねるのです。設定がたくさん思い浮かぶのもそのせいでしょう。好きなジャンルが既存の作品に見つけられないからこそ、私は好きな小説を紡いているのです。
そして、同じ趣味嗜好の方が世界に一人はいると考えて、世に発信し続けています。同じワクワクを届けられれば、クリエイター冥利に尽きるというものです。いつか、そんな感慨を抱けるように世界を展開してゆく所存です。