短編の定義とは何なのでしょうか。一万文字以内なら短編なのでしょうか。四百字詰め原稿用紙二十枚未満なら短編なのでしょうか。同じ分量でも一話完結でなければ短編とは呼べないのでしょうか。
定義など千差万別であり、定義者の解釈によるところが大きいでしょう。ある規定では短編と区分されていたものが、別の規定では中編と区分されていることもあるでしょう。あくまでも区分けですので、厳密な規定などなく、気にすることでもないのかもしれません。
小説コンテスト等に応募する際に不明瞭である場合には、応募要項に規定が記載されておりますので、そちらをご参照いただければと思います。私は大会の運営側でなければ主催者でもなく、寧ろ「短編とは何か」という、疑問を抱く一質問者に過ぎないため、このようなことを明言する立場にはないのですが。
気にし過ぎなのでしょう。自分が短編だと思えばそれは短編になるのです。一般的な尺度というものは大多数の意見を参考にしたものに過ぎませんので、「〇〇文字超えているから短編ではない」という論調には首をかしげざるを得ません。
とは言え、十万文字を超えた作品を短編と言われると困惑してしまいますが。さすがに文庫本一冊分に近い分量を短編と呼ぶには、中編に申し訳が立たないように思います。結局、私の解釈によるところなのですが。私の中で明確な定義が決まっていないことが、釈然としない一番の原因なのでしょう。では、私にとって短編とは何なのでしょうか。はじめに戻ります。私は疑問を追い続ける旅人なのです。