万倉シュウ

　城南川の清掃ボランティア中、ゴミ収集用の軽トラックの鍵が無くなった。状況から考えて、盗まれたと考えられる。 　しかし、軽トラックは残っている。スペアキーが届けられれば、問題なく…

　駐輪場の放置自転車に鍵がささっている。けれど、鍵はその自転車のものではない。 　誰がやったにしろ、鍵を落とし物に預ければ済む話だ。けれど、遠野さんが気にしていることはそういうこ…

　校内新聞へ掲載する予定だった部活動の集合写真が紛失した。どうやら写真を紛失してしまったようだ。 　再撮影に応じたものの、遠野さんは一度目の写真を使ってもらいたいと言う。そこには…

高校の入学式から一週間。掲示板に貼られた部活動の勧誘ポスターを眺めていた遠野さんは、廃部寸前の社会奉仕部の勧誘ポスターが貼られていることに気が付いた。 部員ゼロ。部活動紹介の一覧…

高校の入学式。自席へと向かった遠野さんは、席の主からそこが自席ではないと指摘された。 遠野さんは間違っていたことを理解したものの、どうして間違ったのかわからない様子だ。 座席表を…

　夜中まで新作ゲームに熱中していた俺は寝落ちして、目覚めた時には異世界の主人公に成り代わっていた。主人公に代わって異世界の仲間たちと共に魔王討伐を果たし、奇妙な渦の噂を聞きつけ、…

「死ぬよ、君」 　突如、晴海遊善は予言者を名乗る男から死を宣告された。 　予言者は言う、自分は未練を断ち切るためにいるのだと。そして、君を失いたくない誰かがいるのだと。 　晴海…

　これからお話ししますのは星の世界の物語。死を望んだ僕と、それを望まなかった星との出会いと別れ、そして共存の物語となります。 　夢物語かもしれません。おとぎ話かもしれません。けれ…

　彼は魔王を倒した。そうすれば世界が救われると信じていた。しかし、魔王がいなくなっても世界は救われない。そんなどうしようもない現実の中で、彼は世界存続のためにある決断をする。

わたしはピッチピチの高校一年生！　今日から入学式なのに……や～ん、寝坊で遅刻ゥ～☆　初日から目覚まし時計壊れてるなんてサイアクゥ～！　 そんなわたしの目の前に現れる数々のイケメン…

　高校二年の夏、牛島紋太は疎遠になっていた幼馴染、福井聖人と再び関わるようになった。昔のように仲良くしたい紋太に対し、聖人は昔よりも冷たく、あまり笑わなくなっていた。 　学校祭、…