第6話あとがき

ささ、今回もお読みいただきありがとうございました!
(掲載が遅れてすみませ!!!)

・誰にとっての誰でありどう見える何なのか
かねてより野次馬やマスコミの目線を気遣ってきたTWISTですが、ここでもやはり世間体を気にしながらの戦いとなっておりました。

そんな中、ついに起動したフルブラストモード。
こちらは「必殺技」ではなく「必殺技レベルの機動力を発揮できる状態」。
そしてそれを理解しているからこその戦い方でした。南城も少しずつ戦いに適合していっているということでしょうか。
フルブラストの起動ギミックはちょ〜っと凝って描いてみましたよ。

そして今回も「ヒーロー」「仕事」という、この小説の大きな二本軸に再び言及することになります。

桜庭先生が生徒にとってのヒーローであったように、自分もいわゆるヒーローをやれているのか?そもそも、目指すところがヒーローで合っているのか?
この仕事を果たすとは、どういうことなのか?

そこに杏樹と葛飾がヒントを。
この小説のテーマとなるキーフレーズ「誰かのために戦う時、働く人は皆ヒーローだと思う」というのを色濃く反映できたところなのではないかなと思います。
使命を果たす責任感をしかと抱きつつ、そこにいる自分自身と環境を目一杯謳歌する。その中で、結果的に誰かにとってのヒーローのような存在になれることもある。
僕の僅かな社会人経験の中でも感じることができた気持ちを反映させた部分もありますね。

この小説の新連載予告に使った言葉はこの間の渡嘉敷の台詞でしたが、実は今日の杏樹の台詞とどちらを使うかギリギリまで自分の中で協議していました。

ルナローブのコンセプトについても新しい情報を明かしました。
ローブのスーツは生物モチーフなんですね。
これからどのようにレパートリーを展開してゆくか、そしてローブ側に徐々に見られる変化にもご注目ください。

最後に【第一部完】の文字。
実はこの「ブレイブ・イン・ザ・スーツ」の結末…とまでは行きませんが大まかなストーリーはすでに決まっていて、全何部かはお楽しみとして今回までが第一部というくくりに収まるものでした。
全ての部にサブタイを個人的につけていて、この第一部は「機動室召集編」。

ひとつの大きなセクションが今週をもって終わりました。2021年になってからついに始めた10年ぶりの完全新連載でしたが、無事一区切り打つことができて、なんというか感無量です。
次回以降はどんな話を展開してゆくか、引き続きご期待いただければ嬉しいです。

・IPSuM製品紹介
第3弾です!
今回は「IPSuM Grip」について。

こちらは腕力補助用ウェアラブルデバイス。
言うたら裾の短いジャケットのようなイメージでして、背部から覆うような形で装着します。仮面ライダーの装着変身を思い浮かべていただければ。

介護の世界とかで実用化を目指してるパワードスーツとかも実際に研究があるようですが、それらは大概上半身も下半身も一体化してます。この小説ではバリエーションの幅を持たせるため、あえて上と下を別売りにして、馬力が必要な業種と移動力が必要な業種それぞれに分けて紹介しているという感じです。

機能としては、装着者の腕力強化や健康状態の管理はもちろん、対象物の識別・分析や記録も可能。
前述の通り介護や建築などの現場で役立てられているわけですが、これとStep(下半身)は先週までに紹介したWatchやLensと比較するとどうしても業務用機器としての認識が強く、個人ユーザーは非常に少ない模様です。

でもこんなふうに手軽に(まあ値は張るでしょうけど)こういうアイテムが手に入る時代が来たらいいですよね。

次回もお楽しみに!!

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