アガルタの守り人.2

キャラバン隊が墨天坑の物資を取りに来る日、人類の生存可能年数は大きく下がる。しかし、彼らが新世界の食物を見つけることができたのなら、この数字は増えるのだろう。

生存可能年数が増える要素は、二つある。一つ目は食糧生産技術の向上。墨天坑周辺には野菜の水耕栽培をする施設がある。ここで、消費される食料のごく一部を生産できる。キャラバンの探索も広義ではここに貢献している。

もう一つは、誰かが死亡することだ。そうすれば必要な資源が減る。もっとも、不慮の事故や病気で死亡するものは少ないが……

これは、あるキャラバン到着の日の話である。

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