名前について


「ヒナ」の名前を決めたのはヒナ自身ですが、「米崇」という苗字を決めたのはシオンです。
「自分という唯一の神なんかじゃなくて、あらゆるもの、方向に敬意を払う」という意味でつけました。

「よねだかひな」は夜鷹のヒナ、つまりは空に消えてゆく醜い鳥です。

因幡玲は名前、苗字ともに「始まり」です。終末論モノを書く小説家。終わりはもうひとつの始まりなのだから。名付け親は青霧島の祖母。

三崎隼人は正直あんまり考えてない。ミサキ=神の遣い。とにかく格好いい名前にした。強そう。

シオンは花の名前。墨天坑周辺には世界焼却以前の植物は生えないので、その花はもうデータ上でしか見ることができない。旧人類復興への希望を込めて名付けられた。
この世界では地上浄化までの時代の乱婚制度、および割とみんなで子育てをする文化によって苗字制度が廃れている。よって、改まった場面では名前の前に居住地や所属先をつける。
墨天坑のシオン、蒼電塔のサン、というような呼び方になる。

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