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 ああ、コメントへの返信が遅すぎて……。

 コメント一つ、消えちゃったみたいですね。
 残念。

 僕は今月から、また美容室で働く事になったのですが(お店は以前勤めてたトコとは別の場所)、営業後にアシスタントの練習を見ているので帰りがとても遅くなったりしてます。

 それが結構楽しくてですね。
 家に帰ってからも色々と考えるんですよね。

 例えば学校の先生がとても優秀だったとして、そこの生徒さん達は皆んな「百点満点」を取れるでしょうか。
 百点には届かなくとも80点とか90点を生徒たち全員が取れるのか。

 無理だと思ってます。
 
 それは生徒個人の性格によるモノだったり、覚え方によるモノだったり、集中力を持続できるかだったり、モチベーションの高さや低さだったり、色々な要因によって「全員が百点満点は無理」になっているのでしょう。

 でも、です。

 会社が求める百点満点の水準、その90%を満たしていなければ、その子はお客様に施術をする事ができません。「どのメニューが」とかではなくて「全てのメニューで」で、あります。

 だから「どうやったら出来る様になってくれるかなー?」「この子にやる気を出させる為にはどうすれば良いのかなー?」みたいな事を家に帰ってからも考えています。
 それ用のノートも作りました。アシスタント三人分。

 ちなみにこれを読んだ人の中で「90点じゃなくても良いじゃん」みたいに感じる人もいるとは思います。
 とんでもございません。
 先ほど僕が書いた「百点満点中の90%」とはあくまでも「アシスタントに求める水準」で、あります。
「一般の」スタイリストに求められる水準と比べたならば、「スタイリストの百点満点中の『50%』」にも満たない水準ですね。

 それを彼女達はアシスタントを卒業してJr.スタイリストになるまでに「スタイリストの」九割位は身に付けて貰わなければならないのです。

「アシスタントの100点」は、そのメニューの中のスタートに過ぎません。それができたからといって、「上手に出来るようになった」とは言えないです。

 求める水準が高い?

 そうかも知れません。
 ですが、彼女達にそれを求めるのは僕でも会社でもなく、「お客様」です。

 いくら僕らがアシスタントに優しくしようとも、お客様は優しくしてくれません。
 たとえ千円カットにも「下手くそ!」と文句をつけるのがお客様です。

 彼女達を守ってくれるのは「技術」と「接客」しかありません。
 それを身につける為には「練習」と「勉強」しかないですね。

「やり方を覚えただけ」では水準を満たせない。
「コツを掴んだだけ」でも水準は満たせない。

 前の会社で新人の親御さんに文句を言われた事があります。
 当然でしょう。
 働き始めの遊び盛りのお子さんが長い時間お店に拘束されているのですから。
 毎日ヘトヘトになって帰宅するのですから。

 練習は楽しくないと思います。
 家で愚痴も沢山溢しているとも思います。

 でも「すぐに覚える子は雑になりやすい」。
「すぐに覚えられない子は丁寧だけど、一つ一つの習得が遅い」。

 どのタイプの子も水準を満たす為には「時間を使うしかない」と、考えています。

 まぁ僕が見習いだった時みたいに「日をまたぐほど遅くまで練習する」みたいにはならないですがね。時間はキッチリ決めてやってますから。

 彼女達が「練習をやらされている」ではなくて、「練習をしている」という認識で成長できる事を祈っています。

 その為には僕も自分の時間を削らなければならないので、コメントへの返信が遅れてしまったというワケです。

 大変、申し訳ありませんでした。

 

 

2件のコメント

  • Yっち
    お疲れ様。

    ワチキは全く気にしていないので問題ナッシング。
    そして、後輩を教えるのが楽しいと言うのよくわかる。
    教えると自分の知見も広がるしね。

    技術は妥協なしで「基本は教える」これもよくわかる。
    試験と違って、自分の技術が直接お客に行くのでここで
    身につけたことが全ての基準になるからね。
    とても大事。
    そしてもう一つ、基本以降は
    「教えられないこと」=「自分で苦労した事」の方が身につく。
    だから基本だけはキッチリ出来ないと話にならないのよね。
    これは前のコメントのどっかで言ってたよね。
  •  えーちゃん🤨
     その通りですね。
     だからお客様に何らかの施術をするお仕事は「練習の段階で」「基本の習得の段階で」苦労するモノが多いのだと思われます。

     ですが、あんまり初めから苦労させ過ぎちゃうと、その苦労に満足してしまい、スタイリストになった後、苦労する事から逃げるようになりがちです。

    「一般のスタイリスト」ならば100点でも良いのでしょうが、「数字を作れるスタイリスト」になりたいのならば、最低でも150点くらいは欲しい所です。
     更に「売れるスタイリスト」を目指すのならば200点300点もっとそれ以上を「一生」目指さねばなりません。

     だからといって、苦労させなさ過ぎも問題です。「2年でスタイリストデビューさせる!」を謳い文句にしている会社はかなり多く、僕らの所も苦労をかなり削ってます。

     しかし、です。

     じゃあこの子達はどこで苦労すれば良いのだろう? 営業で?

     ってなりません?

     それがかなり問題。
     営業中のミスはその子のイメージとして後々、運が悪ければ「ずっと」つきまといます。
     よく「沢山失敗しなさい。それがアナタの糧になる」なんて言いますが、それは「お客様に直接対面しないお仕事」に限られます。

     失敗は間違いなく自分の糧になるモノですが、それ以上に「失敗が足枷になってしまう」というのがサービス業なんすよね。
     お客様が優しくない、というのはそういうトコロ。
     それで何年経っても指名数が伸びず辞めてしまう人を数多く見ました。勿体ない。

     効率化と苦労、その両立をコチラ側——「教える側」で調整してあげられないか、といつも思います。

     僕って結構、過保護なんすよねー。

     
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