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 今描いてる作品のキャラクターの服装を考える時に参考にした情報。


「ヤン•サミュエル•モロー卿の受注案件」の続きを「ドロテ•ド•オーバン」というキャラクターの視点で描いてるのですが、服装について参考にしたものを書きます。

 の前に、名前について。

 モロー卿やドロテにはセカンドネームやファミリーネームがあるのに、なぜイネスやセリーヌ、オーバンにはないのか。
 この部分に関しては、平民はセカンドネーム以下の名前を持たないが身分が上がれば後から付ける事ができる、という設定を採用しています。
 
 では服装について。

 ミニスカートは男性を誘惑する為のものではなくて「女性の解放のシンボル」であるという歴史を、ドルテの「バイレイシャル」に絡めてアレンジしました。昔のヨーロッパの女性はテニスとかする時もロングスカートでした。

 そして、ミニスカを描くなら当然下着も考えなければ、という事で、そちらも色々と調べて「男性モノの下着」と軽く描いてますが、ボクサーブリーフのようなモノを穿いてます。

 何故軽く描いたのかというと、細かく書き過ぎると社会派小説みたいになってファンタジーから逸脱してしまう、と考えたからです。

 では、男性モノの下着について。

 ボクサーブリーフを開発したのは、カルバンクラインというデザイナーが立ち上げたファッションブランド、という事になっていますが、実は中世以前にもブリーフとボクサーブリーフのようなモノはありました。それは処刑される男性を描いた絵画から見ても明らかです。

 で、大昔の女性はスカートの中には何も穿いていなかったのですが、それでは馬に乗ったりする時とかで、股を痛めたり性器が露出したりするので一時期、男性用の下着を模したショーツを穿いたりもしたそうです。
 しかし宗教観的に「女性が男性の服装を真似るのは悪魔的」などの理由で、中世ヨーロッパの時点では廃れてしまいます。生理中の女性は紐パンみたいなのを穿いたりしてたというのもあるのですが、基本的には膣口をギュッと締めて、排便時なんかでまとめて出してたそうです。昔の人はそういうコントロールをできていたみたいですね。

 ドロテは草箒に跨ったりし、それもタブーとされてるのですが、彼女はそれらも含めて「そんなの今さら」と一蹴し、独自の個性を貫いてます。

 男の僕がこんな事調べて書くの、かなりキモいかもですが、ああ、やっぱりキメェ。

 ので、作品で詳しく描いてない理由はキモい作品にしたくなかったからかも知れません。笑

 ああ、まだ公開してないです。

 デワデワ!

 

 

5件のコメント

  • 先日の近況ノートといい・・・
    これを作品にされないのでしたら、ファンだけの特典ですね!

    勉強になります。
    しかし女性ものの下着。
    淡々と書くしかないですね

    コメントも顔文字とか入れにくい
    理性的な枠になりそうです
    ※個人の感想です。他のみなさまはお好きに&不都合あれば、削除しちゃってください
  •  柚子さん。
     サラッと描くしか出来なかったので、こんな事を書きました。
     本編ではほんの数行で、この話は終わりです。
  • 魔女のほうきで、柄が前、毛先が後ろになったのはかなり後世。
    初期の魔女画を見ると柄が後ろになっています。
    ユングフロイト学派のそれにあるとおり、
    ほうきに跨がる≒男根を生やす象徴だった節があります。
    そういった意味でも男尊女卑宗教観が窺えますな。

    対して日本は、今も(笑 女尊男卑社会なので。と言うか女系神話と
    巫女社会の系譜なのでそういった偏りは見られません。
    輸入宗教では女性は穢れになってますけど。
  • 腰巻きしてた分、日本は白人より文化的だったわけですな。
    流石は蛮族、白人(笑
  •  えーちゃん🤨

     背徳的な女性を指して「魔女」と呼び、魔女狩りなんてやってた時代ですからね。

     日本とヨーロッパのファッションの歴史を比べると、結構面白いですよ。

     ヨーロッパは庶民も貴族に倣った格好が庶民にも反映されてましたが、日本は武家が台頭して貴族に成り代わって国を運営し、早い段階で「女性の政治家」なども生まれました。その為庶民も武家の女性と同じように肌に密着したオリエンタリズムの象徴とも云うべき服装をしてましたね。

     更に西洋のドレスは胸元を大きく開きコルセットでくびれを強調していた事から、乳房やお尻を「セックスシンボル」としていた事がうかがえますが、日本の場合は明治までそれがなく、あくまでも「性交時の性器」にのみ、それが見られました。

     西洋の裸婦画と日本の春画を見比べてもそれが顕著です。
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