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最近、海外作品を見ております。DVDやTVですが。

海外作品といっても、誰でも知ってる話ですので、紹介してみます。

トルストイ「戦争と平和」
 ナポレオンが、モスクワ攻略に失敗する話。
 気になったエピソード
 ロシア軍の撤退作戦に参加して、帰ってきた将校の家の話だが、なぜ戦争をするのか? というテーマのきっかけとなるエピソード。
 同居人は、ロシアへの愛国心を褒めたたえるのだが、出兵した本人は、「私はたまたまロシア人の女性と結婚したため、ロシアに住むことにしただけで、たまたま住んでいた場所がロシアだから、兵隊に駆り出され、戦争に引き込まれただけだ。愛国心のかけらも持っちゃいない。」というところですかね。結構序盤ですけど。あとはひたすら、モスクワの空城計と、ナポレオンの冬将軍の話です。

ルイーザ・オルコット「若草物語」
 すごく幸せな気にさせてくれます。男が出てこないわけではないが、女性には案外そんなものかな。わりと皆しっかりしてるし。母と四姉妹の話なので、女の人はこう生きていくんだな。と、やはり、クリスマスの少し前から始まる時系列で起こる四姉妹の日常的な話だったような。いい話です。女性視点の近代の男性像や、女性の恋愛観など、とにかく女性の書きたい方は見るといいですね。現代女性と比較して、どう思うかは個人の主観によりますが。

ルーシー・モンゴメリ「赤毛のアン」NHKの隔週日曜で連載、始まりましたね。
 アンという少女のたくましさと明るさと、トラウマと、雇われた家庭の無口な兄妹との会話を通しての心境の変化が、今後の展開に期待できます。おしゃべりが過ぎるので、飽きさせません。アン独特の視点での新しい環境や、澄んだ目で見たかのような晴れやかな表現が、実に心地よい。ただ、1話目は、トラウマや行き違いのための絶望に対する表現やシーンが目立ち、文章にすると悲惨ですが、最後まで観ると、ちゃんとしたアンの居場所ができているため、安心して眠れました。

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