書き忘れていましたが、章タイトルに短歌を作りました。
○起の章は
暁は いまだ暗きに 降る時雨(しぐれ)
夫(つま)の枕を きつくいだきぬ
上の句は深町伊都子さんの
暁はいまだくらきにふるしぐれ
ねがへりて夫(つま)が面輪のちかし(昭和万葉集巻3)
から持って来ました。
夫と書いて「つま」と読むんですね。夫の枕は作中に出てくる抱き枕です(笑)
きっと表面に「夏樹」と夫の名前が大書してあると思います。
○承の章は
嫁ぎゆく君に乞われて紅ひくに
さちあれかしと祈る筆先
こちらはオリジナルです。イメージは花嫁さんの唇を塗ってあげているところ。
○歌才がないため、言葉遣いとかまだ手を入れるかもしれません。
紅をひく(べにをひく)
紅をさす(こうをさす)
の使い分けも迷いましたが、とりあえず「紅をひく」にしてあります。
なお両方とも主人公の妻の方・春香が作った短歌の設定です。