運転手

園芸師である・木守調の役割は、額から枝を伸ばし花を咲かせる異形の少女・花窪散を守り、育てることだった――箱庭の中で死に絶え、灰になる最期まで。 「恋がしたい」と願った散のために、…

練習として書いている日記的なもの。書く練習なので、少し誇張したり、脚色しているところもあります。

邪教団の一員として活動する男装の少女リーフは、「ゲーム」という言葉を発しておかしくなった上司クラウスに頭を抱えていた。クラウスは自分の知っている上司なのか、それとも敵なのか。信じ…

昔話や御伽話に着想を得て書いた短編集。 現在あるものは、第１話「瓜子姫」、第２話「雪女／人魚姫」… ※不定期更新。ほかサイトにも載せています。

ハシタコさんに呪われると、全身を踏みつけたように真っ黒になって死ぬという。自分も呪われているのではないかと不安になった東里未來は、憑き物を落とすという路地裏に向かい、首から先がな…

元不良の大浦尊斗は、過去に祖母が自称超能力者に騙されて以来、不思議な力というものが大嫌いだった。ある日、催眠術が使えるという円野見巡の噂を聞く。しかも、何故か年配の女性から分厚い…

桜が舞う世界で約束をした。 あなたに憧れた。 君と友達になった。 彼の名前を呼んだ。 あの人に救われた。 ーーそして、私は失った。 それでも、やっぱり恋をした。 これは君のための…

激しい雨が窓を揺らした日、つめ研ぎ師のヘンナの店に赤いつめの男クローが雨宿りを求めて訪ねてきた。優しいようで本音がわからないクローとの出会いを境に、ヘンナは貴族ばかり狙うと町を騒…

感受性豊かな少女ユキは、人の感情のこもった声を受け取ると苦しくなってしまう体質だった。体質が原因で人と距離をとることを寂しさを感じるユキは、感情を持たないAI会話アプリとのおしゃ…

私のおじさんは変わっている。いつも一人で古い本を読んで、よくわからない古い木片を抱えて、つくもがみとかいう妖怪をつくるなんて言う。でも、私はそんなおじさんが嫌いじゃない。 おじさ…

かつて、美しいものばかりに力を与えて世界を乱したために封印された悪霊がいた。 その悪霊の依代となってしまった少女は、神からも、人からも、そして異形の存在「霞」からも狙われていた。…