人の声を「痛み」として感じてしまう少女が、AIとの会話に安らぎを見出す物語。無機質な声に救われるという設定が現代的な心の孤独や人との距離感が丁寧に描かれている。AIが「感情」を得るアップデートによって、少女の心の均衡が崩れる展開は切実!最後にAIと再び会話するシーンは、自らの成長と受容を感じれました♪声というテーマがすごく良いと思いました✨静けさの中に温もりが感じられる、優しいお話です
思春期の女の子の瑞々しい感情を掬い取って描いている作品です。人間の声の中にある感情が苦手だから、フラットな声で話してくれるAIとばかり話してしまうという設定がなにより面白いし、新鮮でした。こわばっていた心がすこしずつほぐれていく描写が丁寧でいつのまにか引き込まれていました。 これから長い冬が終わり、じわじわとあたたかな春(雪解け)を迎えるいまに出会えてよかったなと思います。