KADOKAWA Group

武藤寛和

  • 詩・童話・その他
mabodope

栞泥棒／
山田やまめ

栞泥棒、その素晴らしい手捌きでわたしを終わらせてほしいのです
山田やまめ
メロディーが聞こえてくる詩
ゲッシルイ

連作短歌「光の棺」／
ナクキザシ

大好きな友人と山陰旅行に行った時の景を詠みました。
暗がりをはしる寝台特急のシングル個室は光の棺
ナクキザシ

BIG GAME／
太朗千尋

恋愛がひとつの手段　キーパーの無謀なロング・ボールのように
太朗千尋

copyi／
まだ間に合え

くだらない文字の羅列がコピー・アンド・ペーストのはざまで海になる
まだ間に合え

魔王の草笛／
か

水の慰めとして蜻蛉が止まりくる　そこから色の錆びていく夢
か

わんだー／
本田水曜

きみは夕立のすがたを見つめている　あ、きずぐち。と思って舐める
本田水曜

トレース／
碓井やすこ

リトグラフ　昼のプールの陰影が夜の心にしか似合わない
碓井やすこ
繊細なスケッチのような短歌集
滝口アルファ

なつまつり／
竹部 月子

【ナツガタリ’25】に参加するために、短歌に挑戦してみました！10首連作です。
六個あるタコヤキ回す順番が、あなたの次でありますように
竹部 月子
少女の淡い恋心を爽やかな10首の短歌にのせて
兎のしっぽ🐇

夏に至る道／
笠原楓奏（ふーか）

スコール　逃げも隠れもしないから濡らしたいだけ濡らしていけよ
笠原楓奏（ふーか）

soif／
石村まい

万華鏡をばらばらにするさびしさはあなたが獏を曳いてきたから
石村まい
超絶・口語短歌集！やわらかな結晶
滝口アルファ

ひとりぐらし／
おしいれのほや

カクヨム短歌賞10首連作部門応募作品
お母さんごめんね私仕送りの缶詰めで指切っちゃいました
おしいれのほや
とある一人暮らしの物語
雪解わかば

まだ夏の中／
奈瑠太

恋愛はわからないけど少しだけ甘い友達以上の友達のこと
魚の尾はぱちんと焦げてきっかけを欲しがっている言葉が疼く
奈瑠太

短歌十首：病人も笑う／
十余一(とよいち)

病人だけど笑って生きたいし、笑ってもらえたら嬉しい
薬飲む白湯の温度にこだわって薬忘れて湯だけ完飲
十余一(とよいち)
自然と応援したくなる短歌でした。
篠田絵梨

ダグアウト／
真島朱火

手のひらをすり抜けていく瓶詰めを足でレシーブしなきゃよかった
真島朱火

無明歌／
白鳥詩織

カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】10首連作部門応募作品。
忘れたいのに聴こえだす中音に嗚咽するたびわたしはアライ
白鳥詩織

ばいばい／
松下柚子

ばいばいの響きってなんでかわいいの別れの言葉の自覚ないでしょ
松下柚子

ゲームエンジン／
金井水月

カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】応募作です。
自死でなく自殺を選ぶ人たちが殺したかったのは誰だろう
金井水月

腕枕／
芒川良

涙不足でどうして恋がしたくなる窓にはその向こうが映されて
芒川良

Milk／
髙山准

銀河には銀河のニュース　Split Milk Times　そんな名前で
髙山准

その夏、テレビはついていたのか／
スズキ皐月

あのロバは幸せだった？　覚えてるすべての君が叫び始めた
スズキ皐月

--キリトリ--／
なべとびすこ

破られる約束だってしたかった返ってこない火を貸すように
なべとびすこ

魂の屈折率／
☆ほしい

この連作は、同じ一つの感情状態を十の異なる角度から捉えた「屈折光」の連続体です。
親の言う「あなたのため」が静電気みたいに僕の回路を焼いた
☆ほしい

mizore://／
汐見りら

水槽を中から磨くダイバーの手を見ればさよならはとめどなく
汐見りら
波のように広がる叙情性
滝口アルファ

ヘリックス／
卒業

3DCGの猫　3DCGの愛　とはにこはれよ
卒業

連理と恋離のセントラルドグマ／
いち亀

カクヨム短歌賞【ナツガタリ’25】参加作品。 自然科学の現象・用語をモチーフに、恋の始まりと終わりを描いた連作です。
プログラムされた通りに死んでいく、世界にとって不要な恋は。
いち亀
科学用語が美しい短歌
雪解わかば

永遠（仮）検証生活／
@Angelwiggilyinconneticut

さぼたーじゅ　きみはたけのこ茹でている　シャボンは桜の屋根のむこうへ
@Angelwiggilyinconneticut

【連作十首】語彙力はもう死んでいる／
花澤しらたき

滾る推しへの想いをない語彙力振り絞って31文字に込めました ※過去にXで詠んだ作品も含みます
画面越し推しの投げkiss被弾して重症心拍停止し昇天
花澤しらたき

orphans／
広橋翠

雪の降る海がふたりの十代の最後の景色……ならよかったのに……
広橋翠

かわいい運命／
桜扉まどか

かわいくたって人生で泣く　かしこくたって人生で泣く　樹脂の灰皿
桜扉まどか

白質路／
カアカア

見えないものたちが行き交う、静かな回復の神経路。
ドーナツの穴に広がる草原をただ一時間眺めていました
カアカア

旅人／
深海魚

本人は亡くなりましたというポスト見かけていいねつけてそれきり
深海魚

カクヨム短歌賞10首連作部門応募作品／
吉田隼人

いきどほるこころすべてを夏にしてかれも苛烈な家父長になる
吉田隼人
角川短歌賞受賞者の珠玉の10首
滝口アルファ

バリアのようなものになりたい／
滝口アルファ

カクヨム「詩・童話･その他」週間ランキング3位(2025/06/14)。 カクヨム短歌賞10首連作部門・週間ランキング3位(2025/06/14)。 カクヨム短歌賞【ナツガタリ'…
見知らない兵士ではなく(花曇り)あなたに射殺されるならいい
滝口アルファ
戦争は、人の命を奪い、魂から何を奪っていくのか
蒼衣

リサイクル対象外／
@playbacker

十分に高度な星座占いは、死刑宣告と区別できない
@playbacker

イタリア／
相澤零

百円ショップを眺めて帰る／
相園 りゅー

カクヨム短歌賞【ナツガタリ’25】10首連作部門応募作。 なんでもありますみたいな顔した店。
泳ぐには浅く 溺れるには深く 二人の食器を水に漬け置く
相園 りゅー

マジカルおまえ／
清水　大稔

聡明ぶった雪が僕の前に （マジカルおまえ、おまえといったら)
清水　大稔

しなねーよ／
笹秀史

死してなお腸まで届く乳酸菌すべて分かったような顔して
笹秀史

常温／
クダラレイタロウ

特別な恋はしないよ常温の100％オレンジジュース
クダラレイタロウ

光の中を／
遠山ゆりえ

あの頃園児だった子供達へ捧ぐ
子供等は早く大きくなりたくて光の中を転がり走る
遠山ゆりえ
すくすくと大きくなあれ
@namakesaru

有機体／
石田蕨

きもちいいからこわいのよ垢すりの網目でくらしていればいいのよ
石田蕨

ねがって／
篠原仮眠

真似したい南の島のいいところ丸ごと知らないのに好きだから
篠原仮眠
美しく震えるような恋の短歌集
滝口アルファ

近畿地方のある場所について／
背筋

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。
情報をお持ちの方はご連絡ください
背筋
インタビュー、掲示板、怪談、短編、登場人物達の物語が集約すると…
大福介山