ハロウィンか。
昨年は、AdoとUSJのコラボでの「ゾンビ・デ・ダンス」くらいしか記憶にない。いつも賑わう渋谷のことも覚えてない。今年はなんでもハチ公周辺は「封鎖」だとか。「渋谷は、ハロウィーンをお休みします。」と書かれた看板が掲げられているって。
人の多い都会が盛り上がるイベントですかね。田舎住まいの卯月周辺は、ジャック・オー・ランタンもトリック・オア・トリートの声も、仮装した陽気な人々もまったく存在しないので、いつものようにテレビの画面越しにハロウィンなるものを確認するもよう。
ハロウィン、ハロウィーンどっちでも良いのですけども(もうこの論争も聞かなくなった?)。お祭り大好き日本民族も、このハロウィンの本格的定着にはまだまだ時間がかかりそうで、いまだにテレビでも「ハロウィンの由来は……」と毎年やってる。まあ、印象薄いんで忘れますよね。
諸説あるのかもですが、2000年以上も前の古代ケルト人が行っていた祭礼「サウィン(Samhain)」が起源だとか。前に小説書くためにケルト関連(おもにアイルランドとか)調べたときにも出てきてたなと思いだす。
ハロウィンと同時期に行われるメキシコの風習「死者の日(Dia de Muertos)」のほうが個人的には興味が向きます。
日本のお盆と同じで、故人の魂がこの世に戻ってくるとされ、各家庭に祭壇が設けられたり、先祖の墓を飾り付けたり。カラフルな切り紙の旗パペルピカド、ガイコツの人形や、鮮やかなオレンジのマリーゴールドなんかで派手な印象。死者の日は、先住民であるアステカ族の祝祭が元になっていて、スペイン人による征服によりカトリックの影響を受け、融合したらしい。
日本とは違ってこんな寒くなってきたときに死者を偲ぶんですね(そっちのほうがイメージしやすい気もします)。日本のお盆は仏教、お釈迦様のせいで夏のようです。
海外のおばけ?の定番といえばゾンビ。ホラー映画でゾンビものの多いこと。
ゾンビで卯月が浮かぶ曲は、クランベリーズの「ゾンビ」。
ああこれ、まったくホラーもハロウィンも関係ありません(ゾンビが観たい場合はマイケル・ジャクソンのスリラーで)。めっちゃかっこいい名曲ですけど、アイルランドの民族紛争、テロに影響を受けて作られたとても悲しい曲だったりします。1993年3月、イギリス、マンチェスターとリヴァプールのちょうど中ほどにあるウォリントンの街で爆弾テロ事件が起こります。路上のゴミ箱に仕掛けられた爆発物による無差別攻撃で60名弱が負傷、そのうち2人の子供亡くなりました。
IRAの犯行です。(IRAについて卯月は高校生くらいだったか、浦沢直樹の「MASTERキートン」で初めて詳しく知ったはず)
この曲自体は有名で流れているのを聞いたことがあるひとも多いかと。ですが曲、歌詞の内容を知らない日本人は多い。歴史上何度も何度も繰り返される憎しみと悲しみの無限ループ。いまも世界では争いが続いていますけど、人類にとって普遍的なテーマを扱った曲。
The Cranberries - Zombie (Official Music Video)
https://www.youtube.com/watch?v=6Ejga4kJUtsいつか世界のどこでも、笑顔のハロウィンが楽しめるようになりますよう。
では。