まえに近況ノートで銀河鉄道999に触れたことがありましたけど、劇場版にも顔を出すアノ男のことを思い出していました。ああ、鉄郎じゃないです。卯月世代の少年みんなの憧れキャプテン・ハーロック様っす。小説のキャラ設定で、かっこいい大人ってどんなだろ? なんて考えていたもので……。ちなみに今のところハーロック様のようなキャラの卯月作品への登場予定はございません(どこかしらぬけてる大人しかでてきません)。
彼の有名なセリフはなんといってもこれ。
『男には負けると分かっていても行かなければいけないときもある。死ぬと判っていても戦わなければならない時がある』(銀河鉄道999)
かっけー! いまの若い子に響くかどうかは知らんけど。
あと有名なのが、
『オヤジ、ミルクをくれ』(銀河鉄道999)
かっけー!!! えっ、何が? っていうお若い方はそこら辺を歩いてるおっさんをつかまえて聞けばわかる(かも)。死んだ目をしてるおっさんの目が、クワッ! ってひらくから(たぶん)。
銀河鉄道999(トレーダー分岐点)で、鉄郎が酒場で注文を聞かれてミルクといったのを周りの男達に笑われる場面があります。これが後の伏線になっているのですけど。酒場で鉄郎が機械伯爵の手下たちにボコボコにされるんですが、地面に這いつくばった彼の前に現れるのが我らがハーロック様。手下の首をつかみ静かに言うセリフがこれ。『オヤジ、ミルクをくれ』
さすがは人気のシーンでYOUTUBEにも落ちてます。どういうことかはそれを見れば(べつに見なくても)。
ちなみに「酒場でミルク」は西部劇あるあるです(ゲームとかでも同様の演出があった)。まあ、いまの若い方は西部劇なんて見たことないかもしれません。いろんな映画で同じ展開が登場します。酒ではなくミルクを頼む貧相な男が実は凄腕のガンマンだったみたいな。そういうの。調べて見ると元ネタは1939年の映画「砂塵」らしいです。
ですから銀河鉄道999の鉄郎のシーンもその「酒場でミルク」のテンプレですね。
時代が経てばかつてテンプレとされていたものも忘れ去られていくようです。これは死亡フラグとして有名ですが「帰ったら、結婚するんだ」とか。ああ、これは息が長そうですね。ネット小説だけでなく、アニメやハリウッド映画でも伝統芸のように残ってますし。えっと、冒険者ギルドで登録しようとする主人公がチンピラ冒険者に絡まれるとかですかね。これは有名すぎて、かえって書きづらく最近は何も起こらず期待外れだったみたいなのが多いような。
作者がテンプレだと思ってそれを匂わせて書いたとしても、読んでくれる読者様がそれを知っているとは限らない問題も存在しますので、みなさま多用する際はご注意くださいまし。
その意味では「酒場でミルク」はもう分かってもらえなそうです……。
今日の近況ノートは古き良き時代のテンプレについてでした。
では。