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本格化する日本への投資

台湾セミコンダクターという会社をご存じだろうか。

名前の通り、台湾に本社を置く半導体の会社である。
半導体とは?
私もいまいち解ってないが、ようは、「スイッチ」のことらしい。
あの、電気をつけるときにボタンを押したり、ひっぱったりする、スイッチのことである。

なぜそれが重要か?
例えばそれが最小化できたら、とてつもなく小さくでしかも能率がよければ、スマホはより小型化できるし、パソコンだって薄く、薄く成型することが可能で性能だって各段によくなる。

メリットは計り知れない。
例えば軍事技術に転用すれば、敵より早く、情報を得られ作戦を組めて、ミサイルだって簡単に撃ち落とせるだろう。

半導体技術はいわば、国の命運を左右する技術だといっても過言ではない。
そして1980~90年代、かつては日本がその先端を走っていた。
NECしかり、東芝しかり。

バブル崩壊後、かつての隆盛は消え去り、そのかけらさえも残っていなかった。

が、冒頭に述べた台湾セミコンダクターが日本、熊本に工場を作ったのである。
最新の半導体生産工場ではないが、(それはアメリカへ)、政府支援を伴った施策がついにやってきた。
多くの投資家は地政学的な転換を感じている。

投資している方は解ると思うが、2020年のコロナショックの際、円が100円をきらなかったことをおぼえているだろうか。
ちなみにリーマンショックの時は79円まで落ちた。

ここでなんとなくデフレの時代が終わったと感じた、人は鋭い。
物価があがる、あがると騒いではいるが、まだまだこんなものではない。もっと物価は上がる。
しかし給料も上がる。
日本はようやく30年続いたデフレを脱却しようとしている。

これが普通の国の経済であることを、日本人は忘れてしまっている。1960年代からバブル崩壊までの1990年まで、物価はしっかりあがっていた。しかし給料も上がっていたのである。

半導体工場の新生がアメリカの敵が日本から中国に転換したはっきりしたサイン、といえば大げさかもしれないが、間違いなくこれは日本の経済にとって吉報である。

断捨離だの、ミニマリストだの、給料のあがらない、節約が生きる道のような文化がはびこってきたが、若い人たちにはこれから明るい未来がやってくることを信じてもらいたい。

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