三島由紀夫VS全学連
みました?
アマゾンプライムでやってるので、是非みてもらいたい。
まず、三島由紀夫のちっちゃいこと。
そして活舌、体形、タバコ。
彼が時代のオピニオンリーダーだったことは納得がいく。
1970年代初期、まだまだ学生運動の灯は消えてなくて、しっかりした「左翼」が存在していた頃。
三島由紀夫の作品ってどういう評価なのだろう。
仮面の告白、最後まで読めた?
僕は読めなかった。自己愛の極致、にはついていけない。
豊穣の海、読めた?
買ってはみたものの、30分で諦めて放置。
小説って、なんのためにあるの?お勉強?娯楽?
美文の世界に浸るにはいいけど、正直、僕はこの作家が嫌いだ。
同じく、太宰治も嫌いだ。
ただし、人間としては興味があるので、生育歴や活動については結構、知っている。
彼の知性には誰しも圧倒されるし、あこがれる人が多いのも理解できるけど、自分を愛しすぎる人間が最後どうなるかは知っておくべき。
理念、理想のために死んだとは思えない。
ありていにいえば、目立ちたがりだったのだ。
本質的にそう感じるので、彼の作品は好きになれない。
作家は皆そうだ、と言われればそうかもしれないが。
時代のオピニオンリーダーとして、ある種の世論を形作ってきた有名人であることは間違いなく、影響力は半端ないし、今でも「やはり三島は正しかった」的な論調がちらほら出てくると、いまだに生きているなとゾッとする。
親米右翼、反米右翼問題に彼の主張は帰結すると思うが、当時の世論でそれが理解できる人はほとんどいなかったのも事実。
だから
「君たちが一言、天王陛下バンザイといってくれれば喜んで同調する」みたいな発言が左翼の前ででるわけだ。
古くは、かの226事件の北一輝の思想に近似するというべきか。
いずれにせよ、日本にとって「自主独立」は未だ危険な思想かもしれない。