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外食の楽しみ

今、円安で外国人観光客からすると、日本のありとあらゆるものが激安価格であり、特に外食のあまりのお得度に驚愕するという。いわゆる西側諸国では人件費が高いから、食品そのものには軽減税率がありつつ、外食となるとその何倍もとられるのが常識である。
ニューヨークで、ラーメン一杯3000円とか、ビックマックが1000円とか、円にするとびっくりするが、あちらではまあまあの準高級品レベルで、身構えて食するほどのものではなかろう。
円安で、日本が貧乏になるだとか、外人に売られるだとか、あおる連中がいるが、戦後の経済史を紐解けば、この国が円安で復活を遂げたのは明らかである。ニクソンショックまでは円はなんと360円だったのである。現在が約150円、それの2倍半。
それこそラーメン1杯、7000円になろうか。
さすがに日本もGDP上は新興国ではないので、そこまで円安にはならないだろうが。
とにかく、円安をてこに国内産業が発展し、車や電化製品を売りまくった。アメリカの技術的サポートもあった。
良くも悪くも、戦後日本の道程はアメリカ次第だったといえるかもしれない。

先日、中華料理屋で食事し、まあ、ごく普通のクォリティー、品数で、税、サービス料込で一人4000円した。
自宅で家事している人はわかるが、汚れた皿を洗い、食器を並べ、見栄えをよくする、のがどれだけ面倒か。
とりあえず、片付けなしで帰れるのがどれほどラクか。
4000円が贅沢といえば贅沢かもしらんが、感覚的にいわせてもらえば、このクラスの店で食事をすると、1990年代、バブル前後の方が値段が高かったと思う。多分、7~8000円はとられたと思う。
それを知っている、おっさんの私はなんとなく心の片隅で罪悪感が芽生え、やはり感謝して食べねばと思うわけで。
貧乏性といえば、そうだが、治りそうにない。

マスク、ワクチン、色々とハードルは高いが、家に閉じこもらず、外食を楽しもう。観光客にきてもらうようにサービスの質をあげよう。
日本はようやく復活の扉を開けたばかりだ。

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