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レビュー御礼~恥ずかしながらちょっぴり宣伝12

先日のことでございます。
お花見でいっぱいやろうかと町内の公園にまいりましたの。

真っ昼間で、片手にゴザ、片手には一升瓶をぶらさげまして。
え?
それはブルーシートを屋根とする自由人と見間違えられぬかと?

大丈夫でございます。
ちゃ~んと春用の振袖姿でございますゆえ、万が一お巡りさまの職質にあっても当身の一発でもくらわせてやれば、シュンってうなだれてしまうのは経験則でわかっております。

そうしましたら、なんとわたくしが狙っておりました満開のソメイヨシノの下で、源さんがうたた寝をなさっておいでではございませぬか!

わたくしったら、ピキッと富士額に青筋をば立てまして、履いておりますピンヒール(ええ、今年は振袖にピンヒールが流行りとか)で思いっきり脳天を踏み抜いてやろうと駆け寄りました。

そうしましたら、源さんはなんだか妙な装置を取り付けたヘルメットを頭にのせて「う~ん、誰ぞ助けてくれい」などと力なくうつぶせ状態。

わたくしったら根が天使なものですから「いかがなさいました?」と抱え起こしましたの。
そういたしますと、源さんはヘルメットを指さして言われました。

「おおっ、高尾の嬢ちゃんではないか。実はのう、通販でこの”ウォレコ”なるもの買うたのはよいが、なにせ総重量が三十キロを超えておってのう。わしゃ足をすべらせてしもうたんじゃが、起き上がれんようになってしもうたんじゃあ」

は?
ウ、ウォレコ?

「ほれ、近頃ではアオリ運転対策とか申して、ドラレコなる装置を付ける自動車が増えておるじゃろ。それで毎日正座して観ておるテレビの通販での、『これからは歩行者だってアオリ徒歩が増えますよ~! そんなときにも安心。この”ウォーキングレコーダー”を搭載したヘルメットを外出時にかむれば、万が一散歩中にアオられてもこの装置に記録されて証拠として残りますよ~! 今回は本体と録画用のフロッピーディスク十枚をお付けして、なんと十万とびとび三百円での大ご奉仕~!』と言うではないか。わしゃ、すぐに電話したんじゃあ」

い、いや、したんじゃあではなくて。
アオリ徒歩ってなに?
フロッピーディスク?
しかも三十キロって?

は!
でももしかしたら、源さんには先見の明があるのかも……

などとわたくしは感心しきりでございました。



それはさておきまして。

なんと、拙作に久しぶりにレビューを頂戴いたしました。


「薔薇美の物語」

Audience(L) さま、「絶妙な語りと漂う哀愁」
心より御礼申し上げます!


「猟奇なガール」

八ヶ岳南アルプスさま、お★さま、ありがとうございます!


「猟奇なドール」

八ヶ岳南アルプス さま、「そのご令嬢、素敵に無敵で最恐」
心より御礼申し上げます!


「二十歳のおばあちゃんへ」

響 ぴあの さま、「感動の名作ここにあり」
心より御礼申し上げます!

狂フラフープさま、お★さま、ありがとうございます!


はあっ……
やはりお★さまやレビューを頂戴いたしますと、書き手といたしましては本当に嬉しいものでございます。

ここで終わりにしておけばよいものを、粘着質のわたくし、厚顔無恥にて新作をこっそりと発表してしまいます。
だから嫌われるのよ、と天使の心が憤慨しております。
それを悪魔の心がニヤリと口元を曲げてしまいます。

高尾つばき、久方ぶりに長編を公開させていただきとうございます。

今年こそまともなお話をと年初に誓いながら、「薔薇美の物語」などというおフザケなお話を公開してしまった自戒をこめまして。
今回は猟奇やお笑い(失笑とも申しします)はございませぬ。

「影法師がひとつになるとき」

近日公開させていただきとうございます。
あ、変態物語でございます。

前ふりやあとがきは好まぬゆえ、自作の解説はいたしませぬ。
おひとりでもお目通しくださればそれでよございます。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます♬

あ、もしウォレコを購入されるならば、首の筋肉をお鍛えくださいまし♡


8件のコメント

  • つばきちちゃん こんばんは☆

    待望の新作! さっそくフォローさせていただきました。
    概要を拝見しただけで胸が高鳴ります🎶
    長編恋愛小説なのですね!
    ああ、すでに感動感涙の予感です。
    楽しませていただきます。
    どうかつばきちちゃんに置かれましてもおこころ楽しく公開していただけますように。お身体ご自愛くださいませね。

    ウォレコの購入は検討いたしますが、恐らく……(笑!)
  • 毎朝起床するとすぐにテレビをつけ、夜の就寝時間までつけっぱなしにしている通販専門チャンネル。
    ひまわりはその日、ソファに寝転がってポテチをつまみつつ、いつものようにそれを視聴していた。

    中でもお気に入りのショップであるジャバネットダコタのダコタ社長が紹介していたのが、“ウォーキング・レコーダー”、略して “ウォレコ” 。
    『本日は実際に使われている方のウォレコに記録された映像をご紹介いたします!』
    独特の訛りのある社長の声に思わず反応し、ひまわりは食い入るように画面を見つめた。

    『ウォレコを早速ご利用になられたGさん(78)は、外出中に足を滑らせ転倒してしまいました。けれども、ウォレコを装着していれば、転倒前後の映像が自動的に記録されますので、事故の原因究明に役立ちます!』
    ほうほう、と頷きながらGさんのウォレコの映像を見ていると、桜並木の映像が上下反転した後、程なくしてゴザと一升瓶を手にし、晴れ着にハイヒールという奇抜なスタイルでカメラを覗き込む美女が映った。

    『ご覧ください! ウォレコのカメラに不審な女性が映ってましたね? Gさんの転倒事故にこの不審者が関わっているのは明らかです。警察にこの映像を証拠として提出すれば、アオリ徒歩で事故にあっても泣き寝入りせずにすむんです!』

    「ふぅ~ん。確かに、あんな突拍子もない格好をした美女に煽られたら、歩き慣れた散歩道で転倒してもおかしくないわね。よし、私も購入しましょ!」

    ひまわりは早速電話番号をメモると、ジャバネットダコタにウォレコを注文したのだった。

    ・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚

    などと、久しぶりにリレー形式で遊んでみました♬

    待ちに待っていたつばきちゃんの新連載\(*´▽`*)/✨
    早速作品紹介ページにフォローに伺いましたら、なんと恋愛小説!!
    しかもJKが主人公のピュアな雰囲気のあらすじじゃありませんか(*´艸`)

    これは楽しみだと思いながらこちらのノートにお邪魔したのですが……

    へ、変態物語!?
    恋愛物語の間違いではなくて?

    作品を拝読するのがますます楽しみになりました♡

    というわけで、早速一話目を拝読してきま~す(*´∀`)
  • 今日子ちゃ~ん、おこんばんは♪

    ようやっと、なんとか皆さまにお披露目できる運びになりました。
    一度、どうしても納得できぬ展開になり、白紙にもどしましたの。
    え?
    では、公開したバージョンは大丈夫かとお訊き?

    オホホホ~ッ!

    ……おじさんの物語に、ちょっぴり毛が生えた程度かも~。

    今日子ちゃんのお眼鏡にかなわなかったら、どうしよう……

    ゆえに、どうぞご無理なさらないでくださいまし。


    でもこうして励ましていただけるつばきは、ほんに果報者でございます。

    今日子ちゃん、ありがとうございます♡

    あ、ウォレコはこれからの時代、わたくしはお奨めいたしますわよ!
    ただ、三十キロを支えられる首の筋肉が求められますけど、うふふ♡

    今日子ちゃんの離島で、またパーティしましょうね♬
  • 町内警察刑事部。

    「ヤマさん、れいの『ウォレコ傷害事件』で有力なタレこみがあったぞ!」

    「源さんに過失傷害を負わせた容疑者ですね」

    「ああ。ウォレコなんて馬鹿にしてたけど、マジにフロップーディスクにな、動かぬ証拠が記録されていたようだ。どうやらホシがしぼられてきたようだな」

    「いまどきフロッピーディスクを解析できるPCがあること自体、首をひねりますけど」

    「おっ、これだ!」

    捜査一課の面々は、フロッピーディスクから得られた画像を見る。

    「え~っと、課長」

    「どうした?」

    「たしか、被害者の証言によれば相手は、すこぶるふるいつきたくなるような美女、とありましたが」

    「ああ、俺もそう聞いた」

    ヤマさんはその画像を指さし、ブルリと身を震わせた。

    「この画像に写っている容疑者って……」

    「コ、コウメ太夫?」

    捜査一課の精鋭は、画像に映っている着物姿の容疑者を確認すると、額に手をやり、大きくため息をついた。

    「課長はまだ着任されて日が浅い。この町内のことは、ほとんでご存じないですな」

    「あ、ああ」

    ヤマさんは、これみよがしに大きなため息をはく。

    「この町内には、一般常識という物差しでは測れない住人がいるんですよ。
    ここに映る着物姿のおっさん、もとい、初老の男性がもっとも代表的な存在なんですけどね」

    「や、やはりこの容疑者は……」

    「ええ。高尾つばきという、還暦前のおっさんです。自身は三十歳代前半の独身女性と思っておりましてね。季節の変わり目になると、こうして奇行するやっかいな住人なんですよ」

    捜査一課長は口をポカンと開けたまま、ベテランの刑事、ヤマさんの言葉を待った。

    「ということでね、課長」

    「は、はい」

    「この事件は、なかったことにしましょう。そうすれば八方丸く収まる」

    「え~っと、じゃあ源さんの被害届は?」

    「シュレッダー。ですな」

    「はい、了解しました」

    こうして事件は闇に葬られました。

    ~~♡♡~~

    ああ、ひまわりちゃん、おこんばんは♪

    リレー小説、懐かしゅうございます。

    この度は、お目汚しのような物語を公開いたしてしまいました。
    つばきなりには、ない知恵をふり絞って書いてまいりました。

    ただ、長編の、しかも恋愛(あ、中味は変態モノで~す)小説なんて、「おいおい、土俵が違うんじゃねえの」と言われそうな感じでございます。

    ちょっぴり仕掛けなどを施しておりますゆえ、お時間のあるときにでも流し読みしていただければ、幸いでございます♡

    どうぞ、よろしくお願い申し上げます♬


  • つばきちゃん、こんばんは。紺藤香純です。
    このたびは、「味噌汁は温いうちに」に素敵なレビューをありがとうございました。
    応援コメントへの返信が滞っている状態ですが、返信できるように努めます。
    取り急ぎお礼まで。
  • 香純さまぁ、おこんばんは♪

    お忙しいのにわざわざお越しくだすって、ありがとうございます!

    御作、すっきりとまとまっていながらも読み手の心を温かくしてくれます。
    わたくし好みのお話です♡

    え?
    アンタはグロ好みではなかったかと?

    それはそれ、これはこれ。
    多重人格のつばきでございますゆえ。

    ご返信はどうぞお気になさらぬよう、お願い申し上げます。
    わたくしは拝読いたした想いを述べておりますだけ、でございますから。

    でもこうしてお越しくださるのは、ほんに嬉しゅうございます。

    ありがとうございます♬
  • やはりと言うか、なんと言うか……
    つばきさんの長編は面白いです!
    人物がとても丁寧描かれているので世界観が自然と形成されて、読んでいて満足感があります。ゆっくりと進行していく展開に激しい起伏など必要ないと感じました。登場人物の生活を描く中に、物語が出来上がっていく感じが凄く好きです。主人公の壊れてしまそうな感覚といい、平和が崩れてしまいそうなハラハラした緩やかな展開が惹きつけられました。その中に心温まるエピソードも沢山あり、何度もグッときました。
    まだまだ、序盤(中盤?)だと思いますが、素晴らしい作品に出会えたこと。つばきさんが書いて下さったことに感謝します!

    続きも楽しみです。じっくりと拝見しますね☆
  • ゆうけんさま〜!
    おこんばんは♩

    そんなにお褒めいただけるなんて、素直に嬉しい♡

    ただ、今までのように奇抜なキャラクターやスカポンタンな設定ではのうて、あくまでも現実の、それも純真な少女を主人公にしておりますゆえ、果たしてお目通しいただけるのかどうか、とっても不安なつばきでございます。

    猟奇ストのわたくしが、なにゆえこのような平々凡々な、おっしゃるように起伏のないお話を書いてしまったのか、自身でも首をかしげておりますのよ。

    前にも少しふれましたけど、一度半分まで書きまして、どうしても納得できぬことがあったため、書き直した結果が今作でございます。

    実は今作は、ラストシーンから書いておりますの。変でございましょ。
    そのラストシーンへつなぐために長々と書いております。

    ゆうけんさまのお眼鏡に叶えばよいのですが……

    こうしてゆうけんさまに陣中見舞いいただけることに、つばきは大層感激いたしております♡

    どうか、ラストまでお付き合いいただければ幸いでございます☆

    ゆうけんさま、心より御礼申し上げます♫
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