「お〜い、かぁちゃん!
わしの腹巻きは、どこさやっただ。
あっ、コラァ、三郎っ。おとっつぁんのズボンで垂れた鼻さ、拭ぐなってば!
おい、花子ぉ、三郎の面倒さ、ちゃんと見れってばよお」
田中家の朝はにぎやかだ。
ご主人の田中太郎はステテコ姿で、台所で朝ご飯の用意をしている妻を呼ぶ。
「おい、かぁちゃんってば」
「かぁ〜、朝っぱらから大声で、この酔っ払いが!
アンタの頭にターバンよろしくかぶってるのは、いったいなんだあ? 腹巻きだべっ」
「おっ! あはははっ、んだべなあ。
こりゃ、一本取られましだってか」
「いいから早ぐ用意せねば、アンタ!
はい、一郎、花江、お膳用意してけれっ。
花美ぃ、二郎にいちゃん叩き起こしてこんどぉ、学校さ遅刻するってばよう」
「ああっ、三郎!
その上着は今日着ていくっての! なんで突然おとっつぁんの一張羅で、床掃除すんだぁ? そりゃ、ゾーキンじゃねえべさっ。いつから綺麗好きになったんだべえ?
花子ぉ、弟の面倒見れってばよお」
「アンタぁ、今日は長距離だから泊まりだべ?」
「ああ、んだなす。
深夜によう、ぶっ飛ばしていくべえ、ウヘヘッ」
「握り飯作ってあっから、持っでけ」
「ウヘヘェ〜、いっづも悪いなぁ、愛するかぁちゃんよう。
アイ、ラブ、パトリシア〜ってな」
「なぁにが、パトリシアだよ。
このお腹にゃ、四郎か花香のどっちかが宿ってんだから、アンタ。
とにがく馬車馬のように働いてよ、だば安全運転でいっでこい」
「了解すますたっ、かぁちゃん。
あっ、三郎!
おとっつぁんの帽子でゴキブリさ叩くなっで!
花子ぉ、頼むがら面倒さ見でくれってばよう」
〜〜♡♡〜〜
関西国際空港。
大勢の旅行客でごった返す中、日本航空ハワイ便のクルーたちが一階から四階の登場口まで向かっている。
機長(キャプテン)である田中太郎は、フランス人の妻パトリシアの作ってくれたお握りを食べながら、インフォメーション前を通り過ぎた。
そのとき、よく肥えた二人の西洋人が「オ〜マイガ〜ッ!」と突然叫ぶ声を耳にした。
大家族、おとっつぁんもおっかさんも、てんてこ舞いでございましょうねえ。
少し夏の気配が変わり始めたところで、カクヨムさまをチェックいたしますの。
あ、「二十歳のおばあちゃんへ」にお★さまを頂戴しております!
朝希さま、
どうも初めまして! この度は暑い最中にお目通しくださり、またお★さままでいただきまして誠にありがとうございます! 心より御礼申し上げます♬ 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
あ、「みかんをのせた、もっちん」にレビューをいただいております!
山下ひろかずさま、
いつも大変お世話になっております。お忙しい中ご覧くださり、またレビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます! 読後感の良い作品だなんて、嬉しい♡ 終戦記念日にお目通しくださったのですわね。二度と同じ悲劇が起きないことを願うばかりでございます。心より御礼申し上げます♬
あ、「【閲覧注意】! スペクター・キャプター」にレビューを頂戴しております!
杉浦遊季さま、
いつも大変お世話になっております。ご多忙の中ご覧くださり、レビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます! ゆうけんさまより頂戴したファンアートからご覧くだすったとのことで、二重に嬉しい♡ 楽器に関してはプロとのことで、ご指摘くだすって感謝いたしております。描写は大丈夫でしたかしら、ドキドキ♩
心より御礼申し上げます♬