わたくし、久しぶりに町内の中華料理屋さまに来ております。
以前にもご紹介申し上げましたように、このお店のご主人さまは本場中国で腕を磨き、一級厨師の免状をお持ちなのです。
もちろん生まれも育ちも、この日本でございます。
「それではご主人さま、今日は餃子定食のWをお願いいたします」
「はいよう、高尾さん。キョーッツァテーショク、タップルね!」
なぜかお言葉が、中国訛りでございます。中国訛り?
わたくしはカウンターに座り、オープンキッチンになっております厨房を眺めます。
Wでございますから鉄板に餃子が四十個並べられ、ジャーッと油のはねる音が食欲をそそりますの。
「はい、高尾さん、てきあかったよう! 熱いから気をつけるあるねえ」
カウンター越しに餃子四十個のったお皿、ドンぶり大盛りご飯、中華スープ、そして漬物の小皿がわたくしの目の前に置かれます。
「美味しそうですわね」
わたくしは割り箸を口に咥えて、パチンと割ります。
いざ、実食!
「あ、高尾さん」
「は、はい?」
ご主人さまは、今まさに餃子を箸で掴もうとするわたくしを、いつになく真剣な眼差しで見つめてきます。
「たいちょぷ、たからね」
「えっ?」
「たからぁ、うちの料理はたいちょーぷあるよ」
「ええっと、いったい何が大丈夫なのでございますかしら」
ご主人は餃子を指さされます。
「ちゃんと火を通してあるから、たぷん死滅してるあるよ」
「はあっ?」
「ほら、知らないあるか、高尾さん。今、わたいふっとうのアレあるよ」
「話題沸騰? その前に、し、死滅っておっしゃりましたかしら」
「ネットて、わたしの息子、調ぺたね。アレはロクチュウトて一分、ナナチュウトて完璧死滅するのよ」
「六十度で一分、七十度で死滅? って、ま、まさかアニサ――」
「シーッ! 高尾さん声テカイあるな。料理屋てその固有名詞たすの、よくないよ」
いやいや、ちょっとお待ちになってくださいまし。
アレは生魚に寄生しているのでは、なくて?
なぜ焼き餃子でアレを気にしてらっしゃるの?
はっ! ま、まさか……
「そうあるのよ、高尾さん。先週ウチからテマエしたキョーッツァにアレが入っていたって、文句言われたねえ。はんぷん食ぺたところて、発見したて」
「で、ですけど、こうしてちゃんと鉄板で焼いていらっしゃるのに」
「ちょうと、たぽうな時あったよ。たから焼くのを忘れてそのままテマエしちゃったあるなあ」
焼き忘れ? 一級厨師のおかたが?
でもって、このお店自慢の餃子って、生魚が隠し味に? タラ? アジ?
それよりも、配達先のお客さまは、どうやって気づかれたの?
よもや生春巻きとお間違えに?
想像しながら目の前の餃子を見ますれば、さすがにわたくしの食欲は失せてしまいました。
いえ、もちろん完食いたしましたわ、テヘペロ。
お口直しにジャスミン茶をご主人が淹れてくださり、わたくしはカウンターでカクヨムさまをチェックいたします。
あ、「二十歳のおばあちゃんへ」にレビューとお★さまをいただいております!
森 翼さま、
どうも初めまして。コンテスト作の中から拙作をチョイスいただき、またお★さままで頂戴いたしまして、誠にありがとうございます!
普段は恋愛モノは手を出さぬわたくし。恋愛は不得手ではございませぬ♪
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
林檎亭爆発丸(๑ÒωÓ๑) さま、
ま! 大変ご無沙汰いたしております。さようでございますの。いったい誰が描いたの? ってなお話にレビューまで頂戴いたしまして、誠にありがとうございます! その上、「明日に奏でる~」までご宣伝くだすって、嬉しい♡ 思いを花びらにのせて。なんて素敵なフレーズでございましょう♪ さすがは、あっぷ、いえ、爆発丸さま☆ 愛の詩人ですわね♡
心より御礼申し上げます♬
あ、「面妖な金属男」にレビューをいただいております!
一之瀬ゆん さま、
どうも初めまして! この度はご多忙の中、わざわざお目通しくださり、またレビューまで頂戴いたしまして、誠にありがとうございます!
流れるような文章だなんて、嬉しい♡ かなりキワモノのキャラでございます。わたくしの創造したキャラでは、多分ナンバーワンかと♪ 拙作「魔陣幻戯」で、そのキモさが大爆発いたしております。
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
あ、「予想外な涼ノ宮兄弟」にレビューを頂戴しております!
さつきまる さま、
いつも大変お世話になっております。お忙しい中にも関わらずご覧くださり、またレビューまでいただきまして、誠にありがとうございます!
巧みな文章だなんて、嬉しい♡ 今作はマジに純文学を――いえ、おっしゃられますように、徒然なるままにウケ狙いのみで描きました♪ 兄愛一郎はともかく、弟誠介はどう見てもオッサンでございます☆
心より御礼申し上げます♬