「イエ~~ィッッ!」
オオ~ッ!
「いよいよ、ラストソングになっちまったぜいぃっ!」
オオ~ッ!
「まだまだオレたちのあとに、クレイジーなバンドが盛り上げてくれるぜいぃっ!
最後まで楽しんでいってくれいぃっ!」
オオ~ッ!
「オォケイッ! じゃあ、オレたち “ 百鬼夜行 ” のシメは、ご存じこの曲だっ!
聴いてくれっ、『黒薔薇に包まれた棺桶』だ!」
オオ~ッ!
オーディエンスたちは総立ちになって、拍手喝采でございます。
今日はわたくし、久しぶりにバンドで演奏するためにこのライブ会場に来ております。
二百人キャパの会場には、オールスタンディングでその倍は入っております。
ものすごい熱気。
わたくしたちのバンドは、 “ 百鬼夜行 ” の後で出演するため、すでにステージ裏でメンバーと待機しております。
それにしてもこの “ 百鬼夜行 ”なるバンドは素人ながら、とてつもなく迫力があります。
わたくしのバンドは、七十年代のブリティッシュ・ハードロックのトリビュート・バンドでございます。
ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、レインボーなどのコピーです。
あ、でもメンバーはわたくしを含めて、みなテクニシャン揃い。それなりにオーディエンスをわかせますのよ。
一方、 “ 百鬼夜行 ”は完全オリジナルの楽曲を演奏します。
ハードロックとブルースにパンクを融合させた、独特の世界観を持っており、わたくしも一目おいております。
ボーカルにツイン・ギター、ベース、キーボード、そしてドラムスと六名のプレイヤーたちがステージを所狭しと暴れ回っております。
演奏が終了し、スタッフの皆さまが次に演奏いたしますわたくしたち用に、アンプやドラムスなどの器材を入れ替え作業でステージへ。
汗だくになった“ 百鬼夜行 ” のメンバーさまたちが、首にタオルを巻いてステージ裏へもどって来られました。
「イエ~イッ、つばきちゃん、オレたちの演奏聴いてくれた?」
「お疲れさま~! もうサイコーのショーでしたわ」
わたくしはボーカルのGENさまとハイタッチ。
「やはり、わたくしたちとは年季が違いますものね」
「お~い、誰かTYOUITIのクスリを取ってきてくれ」
クスリと申しましても、ダメ! 絶対、のアレではございませぬ。
「だから血圧のクスリは飲んでおけって、言ったでしょうに」
キーボードのTAMAさまが、手にした杖で、ベースのTYOUITIさまをツンツンされます。
ええ、“ 百鬼夜行 ”の皆さまは平均年齢九十三歳の、超高齢者バンド。
こうして演奏後には皆さま持病のおクスリを服用されますの。
だけどさすが七十年のキャリアをお持ちですわ。
さ、わたくしたちも負けないように、素敵なショー・タイムにしなければ。
ここは町内にございます町営老人ホーム。オーディエンスの皆さまは入居者やご近所のお歳を召されたかたがたですの。
皆さま、ハードなロックが大好きでいらっしゃいます。
ちなみに、このライブは「慰問」と呼ばれております。
ライブ終了後、わたくしは楽屋でカクヨムさまをチェックです。
あ、「その家だけは、やめておけ!」にレビューを頂戴いたしております!
樋口めぐむ さま、
どうも初めまして! この度はご覧くださり、またレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
成功しただなんておっしゃってくださり、嬉しい♡
今回は色々と気づかせていただきまして、本当にありがとうございます。
ただたんに面白ければよい、そんな気持ちで描いてはダメだということが骨身にしみました。レビューまで直してくださって、お気遣いに感謝いたしております。
心より御礼申し上げます♬
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます!
伊藤愛夏 さま、
愛夏り~ん、GWの真っ只中にも関わらずお目通しくださり、またレビューまで頂戴し誠にありがとうございます!
すっきりした読後感だなんて、嬉しい♡
新陳代謝がよくなりましたの? ではわたくしめも便乗いたしまして、って書き手が言うなってことですわね♪
キャラは、つばきらしさが出ておりましたでしょうか。
心より御礼申し上げます♬
@tamanaoさま、
どうも初めまして! この度はお時間をさいてくださり、またお★さまままで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
織田崇滉さま、
織田先生、いつも大変お世話になっております。ご多忙にも関わらずお目通しくださり、応援コメントにお★さままでいただきまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬