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レビュー御礼&御礼~「スーパーマーケット」

夕方のことでございます。
お醤油を買いに、町内のスーパーマーケットへ参りました。

このお時間は、まるで町内に主婦皆さまが、全員集合なさったような混み具合でございます。

わたくしは買い物かごにお醤油のボトル一本を入れ、さてレジへ。

ところが五つございますレジ前には、眩暈がするほど長蛇の列。

切れ長二重の目が瞬間に、もっとも流れが速そうな列をサーチ。
右から二番目の列に並んでいらっしゃるかたがたは、カゴの中味が少ないわ!

わたくしは素早く小走りで。
最後尾に並んだ途端、わたくしの目の前にシャーッとカートが滑り込んできたのです。
しかも大量の食品が、カゴにもられているではございませぬか。

いやいや、これは完璧に横入りよ。
文句を言ってやろうとカートの持ち主を、ギロリと睨んでやりましたの。

「あらあら、これは高尾さまじゃございませんこと」

ゲッ!

なんと、あの町内婦人会長さまではございませぬか。
戦隊のヒーローみたいに、サンバイザーで顔を覆っておられます。
でもその声は一度聴いたら忘れない超粘着質であり、すぐにわたくしには正体がわかりましたの。

文句を言おうものなら、どこで陰口やら陰湿なイジメに合わないともかぎりませぬ。

「まあ、婦人会長さま。お久しゅうございます」

「もしかしたら高尾さまの前に割り込んだ、そう思ってらっしゃるザマス?」

「とんでもございませぬ。どうぞどうぞ」

わたくしはニコヤカにお愛想笑いを振りまきました。

「そうザマスわね。アタクシのほうが早かったザマス。おほほっ」

「お、おほほっ」

わたくしは斜め下を向き、小さく舌打ちいたしました。

ま、しかたございませぬ。すでに他のレジ前にはさらに列がございますゆえ、しばらくの辛抱でございます。

婦人会長さまの番が来て、商品が大量に乗ったカゴをカートから降ろすとき、チラチラとわたくしに目配せされるため、笑顔を張り付けたままお手伝いさせていただきました。

レジ担当の女性が、手早く商品のバーコードを通しているときでございます。

「あら、あなた、その冷凍食品は値引きのはずザマス。打ち直してちょうだい」

とか、

「ちょっとお待ちになって。エリンギなんて入れた覚えはないザマス。それは返品よ」

とか、

「そうそう、あと五分でそのお惣菜は値引きになるザマス。五分待ってちょうだい」

とか……

え~っ! 五分待てって、こんなに混んでおりますのに。

で、いざ会計のときになりました。

「カードで支払うザマス。カードは確か」

婦人会長さまは大きなバッグをまさぐり、お財布をお探しに。

「カードはお家に忘れたかしら、見当たらないザマス。いいわ、現金で払うザマス」

言いながらお財布と小銭入れから大量の硬貨を出されました。

チャリンチャリ~ン。

散らばる散らばる。硬貨が床にぶちまかれました。

わたくしも一緒になって拾い、レジの受け皿に。

「えっ、一円足りないザマス? ちょっとお待ちになって」

婦人会長さまはバッグをレジ台に置き、手を突っ込んで一円を探されました。

「ないわ。仕方ないから一万円でお釣りをいただくザマス」

硬貨をすべて小銭入れにもどされ、その途中で再度床にばらまいてしまわれました。

イラッとしながらも、わたくしは笑顔のままお手伝い。

ようやく清算が済み、わたくしがお醤油ボトルを置いたときです。

「いやだわ、アタクシったら。これ、こちらの値引き用のカード通していただくのを忘れていたザマス」

婦人会長はレジ担当の女性に、カードを突き出されました。
清算を一からやり直し、でございます。

結局わたくしはお醤油一本購入いたしますのに、たっぷり三十分近くレジ前に立っていたことになります。

やはり買い置きは必要でございますわ。シクシク……


帰り道、公園のベンチに座って疲れた脚を休めながら、カクヨムさまをチェックいたします。



あ、「THE☆騎士MEN」にお★さまをいただいております!

天城さま、
ご多忙の中にも関わらず、お目通しくださり、応援コメントにお★さままで頂戴いたしまして、誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬


あ、「その家だけは、やめておけ!」にレビューをいただいております!

ЕСБの革命 さま、
どうも初めまして! この度はわざわざご覧くださり、レビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
笑える、などとおっしゃってくだすって嬉しい♡
働く人、を題材に描いてみましたの。こんなブラック企業がリアルにないことを願っております。
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!


あ、「面妖な金属男」にレビューをいただいております!

山田オー さま、
いつもありがとうございます! 山田さまの近況ノートへは書き込みが不可になっておりますゆえ、こちらで失礼いたします。
レビューまで頂戴し誠にありがとうございます♪
タマサブ、こやつほど憎々しいオトコもおりませぬ。殴りたいというお気持ち、お察しいたします。面白かったとおっしゃってくださり、嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬

21件のコメント

  • 私は町内のスーパーマーケットに来ておりました。
    最近友達になった小さなクレイさんも一緒です。
    今日は二人で宅飲みをしようという話になりまして、お酒とおつまみを買いに来たわけです。
    ビールの6缶パックとワイン、日本酒、つまみには刺身と乾きモノ、お総菜コーナーで揚げ物と、
    かごの中はすぐにいっぱいになりました。

    「さて、空いているレジはと」
    右から2番目が空いているようですので、スルスルと後に続きます。
    と、私はすぐ前に並んでいる女性に気付きます。
    後を向いていますが、切れ長二重の瞳の綺麗なあの女性です。
    私はちょっと照れながらもフレンドリーな感じで声をかけます。
    「こ、こんにちは、つば……」
    言いかけた時でした。

    シャーっと彼女の前に一台のカートが割り込んできました。
    うう、あの方は苦手です。
    町内婦人会長その人です。
    「あらあら、これは高尾さまじゃございませんこと」
    どうやらあの方、つばきさんも苦手らしく、こめかみにうっすらと青筋を立てていらっしゃいます。
    そして私もあの方には見つかりたくないので、サッと顔をそむけました。

    まぁここはやり過ごすのが無難です。
    私は気配を消し、うつむいたままスマホをチェックする振りなどして順番を待ちます。
    しかしその町内婦人会長に会計の順番が回ってきたとき、悲劇の幕が切って落とされました。
    なんとあれやこれやと文句をつけ、支払い方法でイチャモンをつけだしたのです。
    つばきさんのイライラは私にも伝わってきました。
    それでも彼女は黙って、にこやかに応対しています。

    結局三十分ほどかかり、ようやく会計を終えて彼女は去っていきました。
    つばきさんも醤油を買ってスーパーを後にします。
    そして私とクレイさんもまた会計を済ませて外に出ました。

    ですが私は怒っていました。
    婦人会長とはいえ、常軌を逸した傍若無人ぶり。
    このまま彼女を野放しにしておくといずれつばきさんの身に危険が及ぶ。

    その夜、私はクレイさんのUFOで宅飲みをしながら、一つの計画を打ち明けました。
    「クレイさん、今日はね、わたしすごく怒ってるんです」
    恥ずかしながら飲みすぎてベロンベロンです。
    「ナニヲデスカ?」
    「あのオバン、婦人会長ですよ、そこで考えたのです」
    クレイさんの大きな瞳がキラリと光りました。

    そして彼は瞬時に私の心を読み取ります。
    彼はテレパシーが使えるのです。
    「イイ、カンガエ!コノUFOデ、会長サライマショウ」
    「協力してくれるんですか?」
    「モチロン、ユウカイハ宇宙人ノダイジナ仕事デス」

    こうして町内婦人会長誘拐計画は始まりました。
    しかしこの時の私は知らなかったのです。
    この事件があんな結末を引き起こすとは……
  • ま!
    関川さま、いらっしゃいませ♩

    さっそくノート・ジャック、でございますわね。
    もちろん異種格闘技界の「華麗なる七色のサイケな猟奇スト」であるわたくし、受けさせていただきますわよ♡

    〜〜♡♡〜〜

    町内婦人会長は、自宅の庭でBBQの真っ最中であった。
    もちろん婦人会のメンバーを集合させ、肉担当、アルコール担当、設置担当、調理担当のご婦人がたに檄を飛ばしている。

    「タナカの奥さま、今日のお肉はどちらからお取り寄せなさったザマスの? アタクシは松坂牛のA5ランクしか、お口に合いませんザマスのよ」

    「スズキの奥さま、もっと手早く着火するザマス」

    「ヤマダの奥さま、お野菜は一般会員の皆さまに多く召し上がっていただくザマス」

    広い庭に、ディレクター・チェアを置き、婦人会長はすでに高級ワインを、もちろんアルコール担当の婦人に自腹で買ってこさせたものを、優雅に飲みながら肉の焼ける匂いに鼻をひくつかせている。

    町内婦人会は、独裁政府と同じ。婦人会長はトップに君臨しており、恐怖政治をひいているのだ。

    夕闇がオレンジ色に空を染め上げている。

    肉担当であるヤマダの奥さまは、この肉を仕入れるために、家庭を犠牲にして働き、その賃金全てをつぎ込んでいる。
    家では幼い子どもたちに、レトルト食品をたべさせながらも、婦人会長には絶対に逆らえない。

    なぜ、わたしはこんな十字架を背負わされているの?
    なぜ、こんな町内に長期ローンを組んでまで、家を建ててしまったの?

    ああ、神さま!
    いえ、この際悪魔でもいいわ。
    この地獄の呪縛から解放されるなら、魂をいくらでも差し出すわ。

    焼いている肉の煙が目にしみ、顔を振り仰いだ。

    「あら? あれは、なにかしら」

    ヤマダの奥さまの目に、夜空に光る物体が写った。

    その光体は、ゆっくりとこちらに近づいてきている。

    まさか、神さまがわたしの願いを聞き届けてくださったの?

    他の誰もその謎の光体に、気づいてはいない。

    「ヤマダの奥さま! そんなに火を通したら、だめザマス!
    お肉は少しレアなのが、アタクシの好みザマス」

    アルコールの影響で、トロリとした目つきで婦人会長が怒鳴った。

    その時だ。

    光体がゆっくりと庭の上空に停止したのであった。

    つづく


  • 春川さま、こんにちは♩

    まずは無事完結、お疲れさまでございます。

    シャノンちゃんの物語、とても面白く拝読いたしましたわ♡
    前作以上に楽しませていただきました。

    こちらこそ、良い物語をありがとうございます♬
  • 今日は作戦の決行日です。
    町内婦人会は本日BBQをしているとの情報もつかんでいます。
    そして私はクレイさんのUFOで、その会場上空に静かに移動しました。
    ちなみに前日にクレイさんから人間の攫い方のレクチャーは受けました。
    もちろんテレパシーで教えてもらったので準備もばっちりです。

    「さて、クレイさん、作戦決行です!」
    「セキカワサン、ガンバリマショウ!」
    意気込みは万全です。
    とはいえ、あの町内婦人会長相手に正面から向き合う度胸はありません。
    ということで私はクレイさんと同じに見えるように、グレーのストッキングのツナギに、クレイさんをモデルにしたマスクを被って変装します。こうしてみると身長にだいぶ差はあるものの、双子のようにそっくりです。

    「ハッケン!ターゲットデス」
    クレイさんが慎重にUFOを動かし、真下にBBQ会場が見えました。
    今度は私の番です。
    「まかせてください、クレイさん!」
    私は照準器の十字を婦人会長に合わせます。
    その十字が赤く点滅したらロックオン、そのままエンターキーを押せば光線が出て、婦人会長は光に捕らえられ、このUFOの中に引っ張り上げられる段取りです。
    ちなみに最大牽引重量は1トン、牛一頭が限界ですが、婦人会長なら許容範囲のはず。

    「セキカワサン、オチツイテ!」
    クレイさんの励ましの言葉を聞きながらモニターを見つめます。
    ちょうど照準の真ん中に婦人会長をとらえています。
    と、別の婦人がなにやら会長に近づいて来ようとしているのが見えます。急いだほうがよさそうです。
    「おねがいしまーすっ!」
    私はターンっ!と心地よくエンターキーを押しました。

    それから、わたしたちはUFOの格納室に向かいました。
    そこで私たちは恐ろしい事実と対面することになったのです……

    「ここはどこザマス?」
    あの婦人会長をついに攫うことに成功しました!
    「あなたたちは誰ザマス?」
    もちろん私とクレイさんは決めゼリフを用意しています。
    「「ワレワレハ、ウチュージンダ」」
    息もぴったりです。ですが喜びもつかの間でした。
    「あの、ここは?なんであたしがここに?」
    もう一人の人物がそこにいました。
    どうやら間違って一人余計に攫ってしまったようです。
    「これはなんのいたずらザマス?ヤマダの奥さま」

    私は誤ってもう一人、ヤマダの奥さままで攫ってしまったのです。
  • 「これはなんのいたずらザマス?ヤマダの奥さま」
    三角メガネの端をくいっと上げながら、婦人会長が私に尋ねます。

    「いえ、わたくしは何も…」
    たった今の今まで、婦人会長のために泣く泣く肉を焼いていたはずなのに……。
    ここはどこ? そして、目の前のこの方たちは誰??

    ……はっ!!
    そうだわ!!
    私は確かに願っていたわ。

    家庭を犠牲にして、この婦人会長の胃に入る松坂牛を仕入れるためにあくせく働く毎日。
    我が家の食費を削りに削ってこの日の肉代を捻出しようと家計簿と格闘する毎日。
    そんな地獄の呪縛から解放されるなら、神にでも悪魔にでも、魂をいくらでも差し出すわ――と。

    ……ということは。
    目の前にいる全身グレーストッキングのこのお二人は、神か悪魔かということかしら。

    「「ワレワレハ、ウチュージンダ」」

    喉を細かくチョップしながら、無機質な声調で名乗るお二人。
    これは神の悪戯か、悪魔の悪戯か、どっちなの!?

    「婦人会長さま! これは緊急事態ですわ!
    私たち、悪魔に攫われてしまったようです」

    なんとなく、悪魔といった方が傲慢な婦人会長がおとなしくなるような気がしたのです。
    私が咄嗟に発したこの言葉に、婦人会長の声が裏返りました。

    「なんザマスって!? アタクシこれからA5ランクの松坂牛を思いっきり食べようとしていたザマスのに!
    この楽しみを奪うなんて、たとえ悪魔でも許せないザマス!」

    三角メガネの奥の糸目を吊り上げて、婦人会長は片手に持っていたワイングラスをガシャーンと叩き割りました。

    グレーストッキングの凸凹コンビは「ひいぃっ」と悲鳴を上げて後ずさりました。
    怒れる婦人会長を前に、すっかり萎縮してしまったようです。

    「クレイさん、どうしましょう…。あの人なんだかすごく怒ってます」
    「トリアエズ、ウチュウジンガ地球人ヲサラッタトキノオ約束、光線ヲ照射シテ身体検査ヲスルコトで驚カセマショウ」

    グレーストキング悪魔コンビのごにょごにょと打ち合わせる声はこちらにも丸聞こえでした。
    それにしても、大きなグレーストッキングの悪魔の声、どこかで聞いたことがあるような…。

    「早く戻らないとせっかくの松坂牛がウエルダンになるザマス」と苛つく婦人会長の横で、私ははて、と首を傾げました。
  • こんばんは(*^^*)
    こちらでもノートジャックからのリレー小説が始まってますね!
    もちろん参加させていただきます♬

    つい夢中でキーボードを叩いて続きを書きましたけれど、本日ノートにお邪魔したのには大切な用件がございました!
    危ない危ない、リレーに満足して忘れるところだったわ…

    まずは、つばきちゃん、人外レストランの続編をお読みくださった上に、応援コメント、さらにはまた素敵なレビューを書いてくださり、誠にありがとうございました(´艸`*)✨
    前作ではウブなドS王子であったタマが、希咲という守りたいものを得たことで男らしく成長した姿を描きたかったので、そこを汲んでいただけてとても嬉しかったです(#^.^#)
    人外レストランはあれで書き納めのつもりでおりますが、私も中編程度のお仕事小説を書いて黒猫屋さんの企画の方で出させていただこうかと目論んでおりますので、書き上がりましたらば図々しくも宣伝に伺わせてください✨

    それから、もう一つ。
    『この家だけは、やめておけ!』完結おめでとうございます~✨✨✨
    あっという間に終わってしまったような感じで少し寂しくもありますが、最後はスカッと爽やか、気分晴れやかに読み終わらせていただいたので、とても清々しく満足しています(*´▽`*)
    楽しいお仕事小説をどうもありがとうございました!

    で、完結済マークがついたので文字数を改めて拝見しましたが、なんと9万字までいってるではありませんかΣ(・ω・ノ)ノ!
    あと1万字でコンテストに出せるのに……と老婆心ながらもったいなさすぎてやきもきしてしまいました。
    こんなことを言ってつばきちゃんのお気を悪くさせてしまったら大変申し訳ないのですが、あと一か月ありますし、せっかくなので1万字ボリュームアップさせて、コンテストにエントリーしませんか?
    キャバ嬢の汚部屋とか曲桜邸をむつみ達がお掃除するシーンとか膨らませられそうな気がしますし、沖田ソウG社がその後どうなったのかとか、奥の手にノリゾーの番外編とか、つばきちゃんならさらにお話を広げられそうな気がするのですが…💦
    余計なお世話でしたら本当にすみません!
    これだけ楽しくて素敵なお仕事小説ですから、もっと多くの方に広まるといいなぁと思いまして…。
  • 関川さま、おはようございます♩

    婦人会長の誘拐作戦、始まってしまいましたわね☆

    先日は、ガラナさまのご企画にお声掛けくだすって、ありがとうございます! なんと拙うございますわたくしのお話まで混ぜていただけました。
    チョ〜人見知りの激しいわたくし、関川さまからのお誘いがなければ、遠くから壁越しに覗かせていただくだけでした。あらためて、御礼申し上げます♬
  • まとりくれあさま、おはようございま〜す♩

    ええっ! そこまでお気を使ってくださるなんて……
    つばきは幸せ者でございます♡

    応援コメントだけでも、とても嬉しいのにレビューまでご用意くだすっておられるだなんて。
    ありがとうございます!

    お気持ち、大変ありがたく頂戴いたします♡

    まとりくれあさまも、GWを存分にお楽しみくださいまして☆
  • ひまわりちゃ〜ん、おはようございます♩

    え〜っと、順を追いつつ……

    御新作、これも大変面白うございました! ひまわりちゃんの白魚のような指先(違っていたら、ごめんなさい……いや、違うってどういうこと?)から紡ぎ出される文章は、とても大好き♡ しかも今回はタマちゃんの男らしい姿が見事に描かれており、堪能させていただきました☆

    ひまわりちゃんのお仕事物語ね♩
    これは楽しみですわ!
    いったいどんなお仕事なのかしら。お待ち申し上げておりま〜す♡

    そして、「その家だけは、やめておけ!」にたくさんの応援コメント、さらに望外なレビューまで頂戴し、誠にありがとうございます!
    なんとか完結できました。

    本当は「働くコン」に応募する予定でしたけど、おっしゃるように後一万字足りなかったの。
    ひまわりちゃんが後押ししてくださるのは、わたくし、とっても嬉しい♡
    確かに一万字なら、と考えましたわ。
    でもすでに完結させて、他のおかたにもレビューまでいただいてしまっており、今更追加して応募に回すっていうのはなんだかご覧くださったおかたを裏切ってしまうようで……

    多くのかたにお目通しいただきたい。
    もちろん、小説を描く以上、その欲はございます。
    でもこのカクヨム界では、それ以上におつき合いくださるかたと、仲良くしたいな、と思っております。

    おかげさまで、数名の凄腕作家さまとこうしてご縁をいただけて、つばきはなんとか物語を描くことができております。
    ひまわりちゃんを始め、本当に素晴らしい小説を描かれるかたとお知り合いになれて、これはわたくしの大切な宝物になっております♡

    コンテストは、今後もありますでしょう。
    ですから次回以降、またチャレンジさせていただこうかな、などと考えております。

    ひまわりちゃん、ごめんなさい!
    推してくださったお気持ちに、応えられなくて。
    それでも、これからも仲良くしていただけると嬉しいです。

    リアルでご多忙とうかがっております。
    どうぞお身体ご自愛くださいまし。

    あ、ノート・ジャックね♩
    もちろん続きを描かせていただきま〜す♬
  • 「え、え~っと」

    背の高いほうのグレーストッキングが、かたむけた頭に手をやりながら何やら思案していた。

    婦人会長の大きな鼻の穴から、シューッ! シューッ! と音を立てて蒸気機関車のような蒸気が噴出している。
    顏から、厚く塗りたくったファンデーションがボタッと落ちた。

    あ! やばい! 
    これはいわゆる怒髪天を衝く、ってやつだわ。

    ヤマダの奥さまは思わず後ずさりした。

    「ヌフウッ……ヌフウッ」

    真紅のルージュが引かれた厚い口元から、この世のものとも思えぬ声がもれてきた。

    小さいほうの宇宙人は身の危険を感じ、素早く船内のコントロール・ボックスへヒラリと逃げ込む。

    ドスンッ!
    ドスンッ!

    婦人会長はシン・ゴジラを彷彿させる足音を響かせ、大きいほうに近づいて行った。

    逃げねば……

    大きいほう、つまりセキカワの脳はアラートを鳴らすものの、身がすくんで動けない。

    グワッとタプンタプンの二の腕が空を切り、セキカワの首元をガシッとつかんだ。

    「ヒッ!」

    セキカワは恐怖のあまり悲鳴を上げようとしたが、喉が万力のような婦人会長の脂ぎった指に締め付けられて、呼吸さえ困難な状態に陥った。

    グギギギッ、いやな音が船内に響き渡る。

    婦人会長はセキカワの顔を、自分の顔に近づけた。

    赤い三角メガネの奥から、憎悪に燃える双眸。怒りの熱で溶けだしたファンデーション。鼻から噴出する蒸気。

    怪物であった。

    ヤマダの奥さまは、その様子をいつかどこかで使ってやろうと、スマホでバシャバシャ写真を撮る。

    マ、マジで怖いんですけど……

    それでも歯を食いしばって撮りつづける。

    「肉ッ」

    悪魔もコソコソ退散するような怪物に変貌した婦人会長の口から、それだけ発せられる。

    「肉ッ」

    「クッ、ケケッ」

    喉を絞められているセキカワは、返答しようにもできない。

    「肉ダアァァ、肉ダアアァァァッ」

    地獄の亡者さながらの声で、婦人会長は叫ぶ。

    「肉を、肉を食わせロウウゥゥッ」

    ハリウッド映画も真っ青の展開に、コントロール・ボックスの隅に隠れていたクレイは、知らずうちに失禁していた。

    To be continuedーー
  • 爆笑展開でした。
    あ、ガラナさんの作品へのお誘い、ちょっと出しゃばったかと思っていたので、そういっていただけて良かったです。
    ということで続きを考えねば、
    いや、誰か書くかな?
  • つばきちゃん、こんにちは〜♡
    「その家だけは、やめておけ!」完結おめでとうございます!そして、お疲れ様でした(*^o^*)!

    とっても楽しくて、温かさに包まれた作品でした♡登場人物それぞれの人柄と、温かみのあるコミカルなやりとり。心ゆくまで楽しませていただきました♬あの会話の魅力たっぷりな楽しさは最高!さすがつばきちゃんだなあ…溜息モノです…♡
    お掃除という身近な題材と、仕事に真剣に向き合う大切さ。関わり合う人たちと思いが通い合う嬉しさ。…とても心地よい物語を読ませていただきました。終わっちゃうのはすごく名残惜しいけれど…素敵な作品を、ありがとうございました(*^o^*)♡♡みなさんには、またどこかで会えるよね?(笑)

    黒婦人会のボス…いいえ、清く正しく美しい婦人会長さま、相変わらずお元気そうで(笑)こういう人、いますよね。後ろにどんだけ待ってても、申し訳ないというそぶりも見せず思い切り好きなだけもたもたする人。すごくいる感じがして、めちゃめちゃ笑いました!(笑)

    GW真っ盛りですね♬素敵なGWをお過ごしください〜♡♡
  • 関川さま、いらっしゃいまし♩

    婦人会長さまが、さらに凶悪な怪物になってしまいましたわ。
    クレイさんも思わずお漏らし……

    あ、つばきの近況ノート・ジャックはいつでもどなたでもご自由でございますけど、ほとんど知られておりませぬゆえ、どうぞご遠慮のう♡

    ガラナさまのリレー小説、これは勉強になりました。
    ありがとうございます♬
  • アオイちゃん、こんにちは♩

    あ、入れ違いでアオイちゃんのノートに参上いたしておりました。

    この度も応援コメント並びに、素敵なレビューを頂戴いたしまして、心より御礼申し上げます!

    こんな働くヒトの物語、お目汚しでなければ良かったのですが……
    本当にありがとうございます♬

    GW、アオイちゃんも存分にお楽しみくださいまし♡
  • まとりくれあさま〜、こんばんは♩

    わざわざお休みの最中に(あ、もなか、ではなく、さなか、でございます)おいでくだすって、ありがとうございま〜す♡

    ずっと応援してくださるだなんて、つばきは果報者ですわね☆

    ありがとうございます♬

    わたくしも、こっそりとまたお邪魔させてくださいな♡
  • 私の意識がゆっくりと遠のいていきます。
    でもむしろこの状況ではウェルカムでした。
    目の前には婦人会長の憤怒の形相が迫り、万力のように首を絞められています。

    「ニクゥゥ……」
    蒸気とともに、なにかの呪詛の言葉のようにその言葉が、わたしの顔にぼわっとかかっています。
    「むしろ……ウェルカムですよ」
    マスク越しですが、私は最後の抵抗にこうつぶやきました。
    男子たるもの権力に屈しては生まれた意味がないからです。

    たぶんあまり声にはならなかったかもしれません。
    なにしろ喉をつぶされていました。

    「ウェルダン?」
    なにを聞き違えたのか婦人会長がそうつぶやきました。
    そしてスッと喉から力が抜けました。
    「そう、ザマス!ヤマダの奥さま、なにしてるザマス?」
    あ。なんだかターゲットが移ったようです。

    婦人会長はズンズンズンと足音を響かせ、ヤマダの奥さまに向かっていきます。
    「あ、あの……」
    ヤマダの奥さまはスマホで撮影中でした。
    その手が空中で止まっています。
    婦人会長はそれを取り上げると片手で簡単に握りつぶしました。

    「肉ザマスよ、ウェルダンザマスよ」
    「あ、ああ、あの、に、肉は……」

    その時です。
    私はクレイさんからテレパシーの交信を受け取りました!
    「セキカワサン、作戦ガアリ〼!」
    そこにこの事態を打開するアイデアがあったのです。
  • 関川は驚愕した。

    「ええっ! クレイさん、そんなことをしてこの船は大丈夫なの?」

    「フフフッ、コノクレイニ、任セテクダサイ」

    「わ、わかった!」

    関川は凶暴な肉食獣と化した婦人会長を、ちらりと見る。

    まさに一緒に転送してしまった中年の奥さまに、襲いかかろうとしている。

    「ニク〜ッッ!」

    その姿はもはや人間ではなかった。

    「関川サン、計算デキタ!
    只今カラ、亜空間ニ船ヲ突入サセマス」

    いきなり強烈なGが船内にかかった。

    ワープ航法だ。

    「グ、グウッ」

    関川の身体は、体重の五倍以上と化した重圧に床に押し付けられる。

    「ガッ、グゲゲゲ〜ッ」

    「あれ〜っ」

    肉食獣と奥さまの口から悲鳴がもれる。

    歯を食いしばって耐える関川の頭に、クレイのテレパシーが聴こえる。

    『コノママ、外銀河ノ、アルファ宙域マデ跳ビマス』

    『そ、そこにクレイさんの言っていた惑星が、あるんだね』

    『エエ。タダ、ソノ宙域ハ帝国ガ支配スル、トテモ危険ナ場所。コノ怪物ヲ、ソノ宙域ニアル惑星マデ、連レテ行キマス』

    『帝国? まるでスター○ォーズの世界だね』

    『エッ、関川サンハゴ存知ジャナイノデスカ? 地球デ映画化サレタ、アノサーガハ、フィクションジャナイノデス』

    『はっ? まさか! あの映画は……まさかの実話?
    もしかしたら、ドキュメンタリーだって言うのかい』

    『ソウデス。モチロン、ジェ○イ騎士団モ反乱軍トトモニ戦ッテイマス』

    えええっ!
    マジか……

    『サア、ソロソロ到着シマスヨ』

    クレイのテレパシーが、再度関川の頭に流れた。
  • まさかのSF展開とは……
    しかもス〇ーウォーズ!
    この展開はさすがに予想外でした!
  • 関川さま、こんにちは♩

    冴え渡るノート・ジャック、いつもありがとうございます♡

    まさか婦人会長さまが怪物に変貌し、しかも○ターウォーズの世界へ参ろうとは、わたくしもビックリでございます!

    いつでもお好きなように遊んでくださいまし♬
  • 《ヤマダ視点》

    「肉……ニクゥ~ッ!」

    焼きかけていた肉がウェルダンになってしまう焦りからか、凄まじいGのかかる中でも婦人会長は再び恐ろしい形相へとみるみる変貌していきます。

    フシュウ~!フシュウ~!
    と鼻息を鳴らし、ものすごい形相でこちらを睨みつける婦人会長の姿に、Gで立つことすらままならない私は失禁寸前でした。

    と、そのとき、この空間に設置されていた大きなモニターが突然明るくなり、何か黒光りする物体を映し出したのです。
    モニターの映像と共に届いたのは、
    「コォー、フシュウー」と繰り返される音。

    よくよく観ると、モニターに映し出されたのは、あの有名な映画の悪役、ダース〇イダーではなくって!?


    小さなグレーストッキングが何やら訳の分からない言葉で通信しているようですが、婦人会長もフシュー、フシューと鼻息を鳴らしながら、モニターに映った人物(?)にガンを飛ばしておりました。

    するとほどなくして、画面の向こうの黒い人物と婦人会長の呼吸音が噛み合ってきたではないですか!
    「フシュー!」
    「コォォー!」
    「フシュー?」
    「コォォ!」

    なんだか互いの呼吸音でコミュニケーションを取っているようです。

    ……と、突然ハッチが開き、壁から出てきたアームのような物が婦人会長の体を掴みました。
    婦人会長は抵抗することなく、モニターの人物と呼吸での会話を交わしながらハッチの外に出されていきました。

    ガシャン!

    ハッチが閉まりました。
    一体どういうこと???

    「さあ、今のうちです! 婦人会長を置いて逃げましょう!」
    大きな方のグレーストッキングが私に向かってそう言いました。

    「え、ええ……」
    状況はよくわかりませんが、とにかくあの悪魔も尻尾を巻いて逃げ出しそうな婦人会長から逃れられるなら何だっていいのです。

    ふわり、と浮遊したような感覚の後、再びGが私の体を押さえつけ、どこかへ移動しているような感覚に陥りました。

    *****

    気がつくと、私はあの不思議な空間から発する光によって地上に戻されていました。

    「ヤマダの奥さま、どちらへ行ってらしたの?」
    「あら?婦人会長はご一緒では?」

    婦人会の皆様に声をかけられましたが、今起こった出来事は私自身も半信半疑。

    「ちょっとトイレに行っていたのですけれど、婦人会長はワインの飲み過ぎでご気分が悪いらしく、しばらく休んでいると」
    私の言葉に、皆様安堵の表情を浮かべています。
    「婦人会長が戻られた時が怖くって、私たちもお肉いただいてなかったのよ。
    今のうちに食べちゃいましょ!」
    「なんたって、このお肉をご用意してくださったの、ヤマダの奥さまですものね!沢山召し上がって?」

    皆様のお気遣いに涙がこぼれました。
    「あ、ではお言葉に甘えて、家で待っている主人と子供にもタッパーで持ち帰らせていただいていいかしら?」
    「どうぞどうぞ!婦人会長の分だけで20人前はありますから、お好きなだけ」

    では、婦人会長をダースベイ〇ーの元に置いてきてくださったグレーストッキングの凸凹コンビにもお礼に召し上がっていただきたいわ。

    そう思いつつも、私の心はいまだにざわついておりました。
    あの婦人会長のことです。
    きっとこのままでは終わらないのではないか、と──。



    *****

    つばきちゃん、最新のノートでレビュー御礼にお名前載せてくださりありがとうございます✨
    自分のノートではお返事書きましたが、つばきちゃんが皆様を大切にされる気持ちが強く伝わってきて、さらにつばきちゃんのお人柄に感銘を受けました✨
    浅はかにコンテスト応募をおすすめしてすみません(><)💦
    そうですね、これからも様々なコンテストがあることでしょうから、この先のご新作を楽しみにしておきますね!
    こちらこそ、これからも仲良くお付き合いいただけますようお願いいたします
    (❁´ω`❁)💕
  • 以前お話いたしましたように、わたくし、ハリウッドの映画界において重鎮とされるおかたと「俺、おまえ」の仲なのでございます。

    ずっと前のノートにも書きましたけど、あの「スター○ォーズ」でルー○さまのお乗りになってらした、ランド・スピーダーを空輸していただいたことがございますのよ。

    ただ、本物のランド・スピーダーは、公園のスワンボートのようにペダルがついており、キコキコと足で漕がなければなりませんでしたの。

    で、実は「○ターウォーズ」の最新作、「最後のジェ○イ」をブルーレイ・ディスクにダビングして送ってくださったのです。

    え?
    もちろんまだ公開前ですわよ。
    羨ましゅうございますでしょ。

    それで、早速屋敷内のプライベート・ムービー・ルームにて、鑑賞いたしました。

    ま! 今回は○○が実は○○○○で、○○○が○○○○ではございませぬか!
    あ、公開前ゆえ、伏字をお許しくださいまし。

    で、中盤にさしかかったときでございます。

    ○○が、帝国の残党である○○○に○○○○したシーンで、ダーク・フォースを操る怪物が登場したのです。

    「これはCGだわよね。それにしても暗黒面を、あのダー○・ベイダー以上に操る怪物だなんて、すごい設定だわ。
    ああ! ライト・セーバーが七色に光っているわ!
    え?
    ちょっと待って……この怪物、ようよう見ますれば、赤い三角メガネを掛けておりま……いやだ! あのグロテスクな風貌はどこかで見たことあると思ったら、数ヶ月前に突然BBQの現場から消えた、婦人会長さまにクリソツですわ!」

    わたくしはヒエ〜ッと驚いてしまいました。

    ええ、あの風貌はどう反対にして見ましても、婦人会長さまその人でございます。

    いつのまにやら、ハリウッドのムービースター、しかもバリバリの悪役でご出演なさっているではありませぬか。

    ははあ、サインをいただいておけば良かったわ。

    このとき、わたくしはまさかスター○ォーズが、ドキュメンタリーだなんて知りませんものですから、すっかり悪役がはまっている婦人会長さまだと感心しておった次第でございます。

    現実の外銀河で、まさか帝国復活に一役かっているだなんて、思いもしませなんだ。


    〜〜♡♡〜〜

    ひまわりちゃん、こんばんは♩

    ノート・ジャック、誠にありがとうございます♡
    リレー小説もお疲れさまでございます。

    何をおっしゃいますやら、ひまわりちゃん。
    実はわたくしも、コンテストになんとか食い込もうと考えてはおったのでございます。
    やはり多くのおかたに、お目通しいただきたい欲は、人一倍強うございますゆえ。

    ですから、推してくだすったときは、本当に嬉しかったのです♡

    こんな拙作でも、こうして推していただけるだなんて、つばきは幸せ者でございます。

    かえって、ひまわりちゃんにご心配おかけして、申し訳ございませんでした。

    本当に嬉しかった。うん♡

    ひまわりちゃんに推していただけるような物語を、わたくし、頑張ってまた描きます!

    あらためまして、心より御礼申し上げます♬
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