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レビュー御礼&御礼~「通勤電車」

『ようよう、つばきちゃんよう。どうせ都会へ出るんだったらさあ、
たまにはアソコへ連れてっておくれよう』

わたくしは拠所無い所用で、朝の通勤ラッシュ時間に電車に乗っております。

こんな角度の体勢で三十分もいたら、下車してもその姿勢がしばらく元にはもどらないわ!

と申しますような、驚くべき体勢でございます。

『あ~あ、つまんねえなあ。町内からこうして遥々都会へ行けるっていうのにさ。つまんないつまんないっと』

左腕は後方四十五度へ、右腕は垂直に伸びきったままで上半身は右斜め三十度に向いたまま。
脚に至りましては約九十度に開きっぱなしで、元に戻しようがない雪隠づめ、でございます。
なぜこんな体勢になってしまったのやら……

うら若き乙女が、人さまの前でお見せする姿ではございませぬ。

ただ周囲のおかたも、ほぼ同様のスタイルで、中には新聞を片手に器用にお口を使ってページをめくっておられるおかたも。

神業?

これが通勤地獄ね。

『なあってばあ、聴いてる? なあなあ、俺の話、聴いてる?』

わたくしは、白塗り舞踏家のような格好のまま、切れ長二重の目元を宙に向け、キッとにらんでやります。

『あっ、なんでそんなコワい目するのさあ。なあってばあ。
仮にも俺はつばきちゃんのご先祖で、今なんか守護霊さまとして日夜つばきちゃんが人の道を踏み外さないように、ちゃ~んと見てあげてんのにい。
と~ってもありがたい存在なんだぜえ。エッヘン!
だからさあ、帰りにちょっと、うん、ちょっとのぞくだけでいいからさあ。行こうよう、キャバクラ』

キ~ッ!

とうとうわたくしはブチ切れてしまいます。

「ダ~ッ!!
うるさいうるさ~い!
混んだ電車内で、わたくしが言い返せないと思って調子にのりやがって! この野郎っ!
はぁ? なぜ女のわたくしが、キャバクラなんぞへ行かなきゃなんねえんだよ!
このスットコドッコイ!
とっとと霊界へ帰って、ク〇して寝ろやっ!」

はっ、しまった!

思いっきり大声で叫んでしまいましたわ。しかも、ちょっぴりお下品な物言い。

すると、どうしたことでしょう。
あれだけ身動きとれなかた身体が、まるで氷が溶けていくように楽になって参ります。

気が付くと、わたくしの周囲にポッカリとスペースが。

しかも目の前の席に座っていたかたが、わたくしに譲るように立ち上がります。

あら、あなた、お顔色が蒼白よ。
わたくしは大丈夫でございますゆえ、どうぞお掛けになってらして。

と申し上げる前に、ギュウギュウ詰めの人の間に、無理やり身体を押しこめられます。

結局わたくしは超満員電車の中にあって、ゆったりとシートに座りながら目的地へ向かうことが出来ますわ。これって人徳?

ええ、守護霊さまには後からキツイお仕置きをさせていただきとう存じます。



ささ、それではゆるりとカクヨムさまをチェック。もちろんマナーモード設定のままよ。


あ、「カクヨム・パラレル・ワールド」にお★さまをいただいております!

Mari Takatouさま、
どうも初めまして! この度はご多忙の中、わざわざご覧くださりまた貴重なお★さままで頂戴いたしまして、誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!


あ、「千年魍魎~魔陣幻戯・外伝」にレビューを頂戴しております!

春川晴人 さま、
平素は大変お世話になっております。ご執筆でお忙しい中にも関わらずお目通しくださり、またレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
タマサブとナーティを主役に、どうしても描きたかったお話でございます。おもしろかったなどとおっしゃってくださり、嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬


あ、「面妖な金属男」にお★さまをいただいております!

さつきまるさま、
今回も大変貴重なお時間を頂戴し、その上お★さままで頂戴でき、つばきは狂喜乱舞でございます。
心より御礼申し上げます♬


あ、「みかんをのせた、もっちん」にお★さまを頂戴しております!

筒美遼次郎さま、
大変ご無沙汰いたしております。この度はご多忙の中お目通しくださり、またお★さままでいただきまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬

11件のコメント

  • つばきちゃん、こんにちは〜♡すっかり春の陽気ですね♪

    も、もしかして…守護霊様、つばきちゃんが満員電車で苦しんでるのを見て、どうにかしなきゃと思いやってきたのでは?そして、めっちゃ怒らせ、怒鳴らせて客を追っ払う…なんという見事な技と暖かいご配慮なのでしょう!?…え、違う??(笑)

    『その家だけはやめておけ!』楽しく拝読してます(*^^*)どんなお仕事になるのか…つばきちゃんのことだから、きっとさぞダイナミックに…いや、グロテスクに…?(笑)とにかくこれからが超楽しみです♬♬

    今日は、吉野だけ連れてきました。

    「つばきさん、初めまして。俺のこと、作者から多分いろいろきいてますよね。…ってわけで、岡崎今出張中なんですよ〜。明日はせっかくの金曜なのに…
    そうだ。つばきさん、明日俺といつものバー行きません?こんなに美しいお嬢さんを金曜の夜に自由にしておくなんて、俺にはできない…
    ん?スマホにメッセージが。…え、『あのカクテルバーには、俺以外とは絶対行くなよ!!』?…
    全く…岡崎からでした。あいつには黙ってりゃバレませんから。
    …って、またメッセージ…『心配だから明日急いでそっちへ帰る』…?
    すみません、結構束縛タイプで…
    ん?『束縛してるわけじゃないからな!』?
    …あー、なんかお見苦しいところを…お邪魔しました」

    結局ノロけに来ただけ…でしたね(^_^;)お許しください(笑)

    また遊びに来ます〜♪( ´▽`)♡♡
  • アオイちゃん、こんにちは♩

    守護霊さまは、単にミーハーでキャバクラ好きなだけの、せこい存在。
    ああ、もっと高尚な守護霊さまであったなら、わたくしもマトモな書き手になれたかもしれませぬ……

    今回は当初「働くコン」に応募する予定でございましたゆえ、グロは控えておりますの。ですから、物足りない仕上がりかもしれませぬ。
    お許しくださいまし。

    ま!
    吉野さまが、と、特別出演よ!

    わたくしはアタフタとお化粧直しに、真紅のパーティ用ドレスを引っ張り出して、あわてて装います♡

    大変ながらくお待たせ……あら?
    吉野さま?
    いずこ?

    吉野さま〜!

    わたくしはドレス姿で、町内を走り回ります

    よっ、しっ、のっ、さま〜〜‼︎
  • つばきちゃん、ごめん〜〜!(爆)せっかく真紅のパーティドレスを着てくれたのに…バカ吉野にきちんと言っときます(^^;;(笑)

    そっか、今回はグロ系は無しなんだね。それでも、つばきちゃんの作品の魅力はたっぷり味わえると知ってるから♪楽しみにしてます〜!♡♡
  • ハァ、ハァ、と息を切らせながら、一旦吉野さまの捜索を断念し、屋敷に戻って参りました。

    あら!
    アオイちゃん♩

    エエ〜ッ、吉野さまはすでに岡崎さまの御もとへ?

    チッ、あらいやだ、わたくしったら舌打ちなどはしたない真似を。おほほっ♡

    そういう次第で、いつもより緩めの感じでございます。
    お付き合いいただければ、幸いでございます♬
  • つばきちゃん、こんばんは♡
    夜だけど、エクレア持ってきたよ♬カスタードクリームにはバニラビーンズたっぷりです(//∇//)スイーツの甘さをキリッと引き締めるブルーマウンテンのブラックコーヒーも一緒に♡♡つばきちゃんとこの最上級なお皿&カップでどうぞ召し上がれ( ^ω^ )

    先程は、「先生、生徒」を読んでくれて、ありがとうございます!
    ☆とレビュー、応援コメントと、私のノートにもお越しいただき…幸せをおてんこ盛りでいただいた気分です(*^^*)!
    心より、深く御礼申し上げます(o^^o)

    ノートでのやり取りは、姿を見せずに悠斗が美結を支える唯一の方法だったんだろうなと思います。個人指導塾の特徴が、あの筋にうまく使えました(*^^*)
    ちょっと硬い話でしたが、楽しんでいただけて嬉しいです♡

    「チッ」…吉野が柱の陰に隠れてガクガクブルブルしておりました(爆)見つけたら蹴っといてくださいませ♬(笑)

    連載、応援しています!!
    また遊びに来ます(o^^o)♡
  • アオイちゃん、おはようございます♩

    御作、とてもよございました!
    その手があったのね、と後編でホッとすると同時に、ウルッときたわたくしでございます♡

    朝食前に、せっかくのお土産を頂戴いたしますわね♩〜♩

    吉野さまを発見いたしましたならば、背後からこっそり忍び寄って、「だ〜れだ♡」などと可愛く目隠しして差し上げますわ☆

    応援コメント、本当にありがとうございます!
    引き続き、ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます♬
  • こんばんは!
    新作を書き下ろされたのですね!
    土日の合間を縫って読んでみようと思います♪( ´▽`)

    しかし…お嬢様の乱暴な物言いも、それはそれで良いものでございますな(((o(*゚▽゚*)o)))
  • 織田先生〜!
    おはようございま〜す♩

    恥ずかしながら、連載物などを久しぶりに描いてしまいました。

    ご多忙と存じます。どうぞ、お暇なときにでもお目通しくだされば幸いでございます♡

    いつも心より感謝申し上げております♬
  • はあっ……

    今朝も満員電車に揺られながら会社へ向かう私。

    いつもはランチ用にお弁当を用意しているのだけれど、今日は少し寝坊しておにぎりを握るだけになってしまった。
    ラップに巻いたおにぎりを、いつもお弁当箱を入れているトートに放り込んできたけれど、すし詰め電車でつぶされそう!
    両腕を不自然な形に曲げてトートバッグをガードしながら、あと二駅の道のりを必死で耐えているときでした。

    「このスットコドッコイ!
    とっとと霊界へ帰って、ク〇して寝ろやっ!」

    突然、女性のわめき声が車内に響き渡りました。

    春になると満員電車にも出るのよねえ。突然歌いだしたり、叫んだりする、ちょっと変わった方が。

    そう思って眉をひそめていると、左側からの圧力が突然強くなり、私は思わずバランスを崩してしまいました。

    あっ!!

    右腕をのばし、なんとか吊革につかまったのはいいのですが……
    ガードを失ったトートが……!
    バランスを崩した拍子にぶらりんと揺れたトートが……!

    なんと、前方にいたサラリーマンのおじさんの両太ももに挟まったではありませんか!

    わめいた女性を避けた乗客に圧迫されて、私も、私のトートバッグを両股に挟んだおじさんも、トートバッグを引き抜くことができません。

    ああ、私のおにぎりが、おじさんの太ももに挟まれてつぶされていく――

    頬を伝う悔し涙すら拭うこともできぬほど体勢を固められたまま、私はその後二駅電車に揺られることになるのでした。



    ……と、ひさしぶりにノートで遊ばせていただきました♬
    ちなみに、満員電車でおにぎりがおじさんの太ももに挟まれたのは実話でございます。
    そのおにぎりはもちろん食べ……ることはできず、泣く泣く会社のゴミ箱に捨てました💦

    カタナギ・ビューティーで半年間もまれたむつみちゃんなら、そのくらいどうってことないわ!で食べられるのでしょうけれど(笑)

    それでは、これから本日更新分を拝読して帰りまーす(*^^*)
  • 高尾つばき
    2017年4月15日 23:53
    削除
    あ、ああ。何故だか見知らぬ電車に乗っていたんだあ。
    いったい、いつこの早朝の満員電車に乗っていたのか……

    ぼ、ぼくはナマヌマノリゾーって名前なんだけど、「生沼海苔、象」じゃなくて、「生沼則蔵」なんだあ。

    ハ!
    なにやらキュッと閉じた脚の間に、柔らかな感触が……

    ま、まさかこれが通勤電車の都市伝説、「気づいたら太ももの間に、天使がお昼ご飯をおすそ分けしてくれる」っていうアレかあ!

    あ、ああ?
    前に立つ可愛いい女の子が、欲しそうにしてる。

    ぼくは立派な成人男子だから、これはあげようかな。かあちゃんがいつも女の子には優しくしろって言ってたから。

    でも、目線を合わせたらちょっぴり恥ずかしいから、斜め下を向きながらさした出すと、お、女の子はとっても嬉しそうな顔をしたんだあ。

    よかったんだあ。

    ところで、何故ぼくはこの電車に乗っているんだろう……


    ひまわりちゃん、久しぶりにノート・ジャックをありがとうございます♬

    おじさまの温もりをいただいたお握り。むつみちゃん同様、わたくしも遠慮のう食べてしまいますわよ♩

  • 友香りん、こんにちは♩

    あらま!
    友香りんの守護霊さまは、とてもお茶目さんでいらっしゃるのね☆

    羨ましいですわぁ……
    だって、わたくしの守護霊さまはキャバクラしか頭にない、無節操この上ない存在なんですの。

    「ごった煮」、完結お疲れさまでした!

    わたくしのお話は、どうぞチョ〜お暇なときにでも、よろしくお願いいたします♬
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