『「山椒太夫」伝説に登場する姉と弟。太夫に買われた二人は酷使され、ついに姉はわが身を殺して弟を逃がす……
川べりに立つ二人。
ひとりは長い髪を後ろで結び、汚れた着物姿の女性である。
だが、でかい。すこぶる、でかい。
まるで巨大な樽を重ねたような恰幅の良さ。
しかも白く塗られた巨大な顔面に、テロリと真っ赤に塗られた唇が恐怖感を誘う。
「愛する弟よ、ここでわらわは川に身を投げ、そなたを逃がしてあげまする」
ドスの効いた太い声で娘は、よよと泣き崩れた。
その横に立つのは昔話の金太郎さんのようなオカッパ・ヘアに、メタルフレームの眼鏡を掛けた若い男であった。
野良作業の小汚い服を着ているが、メタボな体型は貧困なはずなのに、カロリーを異常接種しているかのようだ。
眼鏡の奥にのぞく細い目は、いったいどこをみているのかわからない。
鼻をほじりながら、その場を無言で立ち去ろうとしている。
「ちょ、ちょっと、アンタ! 姉上がしゃべっている時に、どこへ行くのよっ」
「えっ? いやあ、逃がしてくれるって言うから、さっさとトンズラこくんだぜ、だぜえ」
「待って。ここはもっとも感動を呼ぶシーンなのよ。お互いに今生の別れになるっていう、大事な見せ場なのよ」
若者は鼻をほじる反対の指で、眼鏡のブリッジを押し上げた。
「はあっ。ボクは面倒なことは嫌いなんだピョ~ン。どうぞ遠慮なく入水してちょうだ~いっと」
「いやいや、それはないでしょ、アンタ。仮にもわらわは、絶世の美女であり、アンタの実の姉よ」
若者はフンっと鼻で笑う。
「どこからどう見ても、オカマだぜ、だぜえ」
「まっ! 憎たらしい口をきくのね。なによ、そのオカマってのは。こんな淑やかで儚げな乙女をつかまえて」
「ププッ、自分で言ってりゃ世話はないんだピョ~ン」
「いいこと。とにかくわらわがこのスレンダーな身を挺して、アンタを守って差し上げるんだから。ちゃんと復讐をって、あら、どこに消えたの? ちょっと、どこに逃げちゃったのよ!」
安寿と厨子王の悲劇は、今でも語り継がれている。
出演……安寿・ナーティ白雪 厨子王・炉治珠三郎』
相変わらずの言葉遊びを終えまして、わたくしはカクヨムさまをチェックいたします。
あ、「カクヨム・パラレル・ワールド」にお★さまをいただいております!
中村龍さま、
どうも初めまして。この度はわざわざお目通しくださり、またお★さままで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
こんな世界はいかがでございましたでしょう。
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
あ、「THE☆騎士MEN」にレビューを頂戴いたしております!
山下ひろかず さま、
いつも大変お世話になっております。お忙しい中にも関わらずお目通しくださり、またレビューまで頂戴し誠にありがとうございます!
わたくしのお話は、ほとんどが名古屋を舞台にしております。
読後感をお褒めいただくなんて、嬉しい♡
地元にもこんなヒーローがいてくれたら、よございますわね♪
心より御礼申し上げます♬
Zooey(ゾーイー) さま、
大変ご無沙汰いたしております。ご多忙な時期にご覧くださり、またレビューをいただきまして誠にありがとうございます!
意外な一面にご注目くだすって、嬉しい♡ 本編以上のレビューをいただき、つばきは舞い上がっておりまする♪ アメコミ、まさしくイメージして描きました。刀木自称隊長が、キモの物語ですわねえ。
心より御礼申し上げます♬
あ、「魔陣幻戯」にレビューとお★さまを頂戴しております!
松 詩桜さま、
どうも初めまして。ご多忙な中、お目通しくださり、またお★さまをいただきまして誠にありがとうございます!
強烈なキャラに、目まいなど大丈夫でしたでしょうか。
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
夕日 ゆうや さま、
大変ご無沙汰いたしております。お忙しい時期にご覧くださり、またレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
ラストをお褒めくださり、嬉しい♡
キャラクターがてんこ盛りでございますれど、お目汚しにはなりませんでしたでしょうか。ヤクザ、アイドル、オタク、オカマ……
心より御礼申し上げます♬
13 ←ひとみ さま、
ひとみちゃ~ん、いつも応援ありがとうございます♪
あらためてご覧くださるだなんて、嬉しい♡ 喜怒哀楽が季節のように、などと素敵な言葉に、つばきは大感激でございます!
なるべくスピーディな文体を心掛けましたけど、ちゃんと伝わっておりますでしょうか。バトルシーンは難儀いたしました。
心より御礼申し上げます♬