『私は亜麻色のロングヘアをなびかせながら、さっそうと次の教習に向かう。
当 “ エンジン・ステーション自動車教習所 ”、略してエンスト教習所きってのセクシー・バイオレンス指導員、陰では鬼の先生と呼ばれている私。
ボンキュッボンのボディラインを惜しげもなく披露する、私専用の指導員用制服。ジジ臭い黄土色は、超絶美貌の私には似合わない。
真紅色こそ、私の美しさを際立たせるの。
ツーピースは真紅地に黒のピンストライプ。タイトミニはファスナー・スリット。幅広レース付きの網タイツは、私の長い脚をアダルトに演出してくれる。
教習所の中で私が指導用のファイルを片手に歩けば、誰もが道を空け、そして男は目に焼き付けるように、女は羨望の眼差しで必ず振り返る。
本来は教習用にスポーツシューズを履かなければいけないんだけど、私くらい運転技術・指導力があればこのピン・ハイヒールだって黙認されるわ。
私は建物からコースが設置された広い教習場に出る。すでに十数台の乗用車がコースを走っている。
コツコツとヒールを鳴らして、私を待つ生徒の前へ進む。生徒は教習車の横に立つ男子大学生だ。
うふふ、私とは初めての子ね。あら、視線を下に向けたまま、ちょっぴり震えてるじゃない。可愛いわ。
その震えているのは、私が鬼と呼ばれているからかしら。それとも、少し年上のセクシーなオネエさんと二人っきりでクルマに乗るから、緊張しているのかな。
「えーっと、私とは初めてだっけ」
「は、はいっ」
まあ、大人しそうだけど私好みのイカス男の子じゃない。
「じゃあ、始めま・しょ・う・か」
私はわざと彼の耳元に熱い吐息を吹きかけてあげる。これはサービスよ。
男の子は全身の産毛が立ち上がったみたいに、大きく身震い。でも教習は別。厳しく指導させていただくわ。
「あ、あのう……」
「なにかしら? まさかクルマに乗る前に、私に酔ったなんて言わないでちょうだいね、うふふ」
「い、いえっ、違います!」
「だ・め・よ、先生と生徒という関係の間は。私はこう見えてもその辺は割り切るタイプなの」
「で、ですから、違います!」
「言ってごらん、ボク。オネエさんをご飯に誘いたいとか?」
男の子はいきなり土下座した。
「せ、先生っ、すみません! 今日の教習は落ちても構いませんから、帰らせてください!」
「どういうこと? あなたまで。
さっきの男の子も運転途中でクルマから飛び出して、泣きながら帰っちゃうし。ちょっとスキンシップしすぎたかしら。
ねえ、そんなに私って厳しそう? それともフェロモンがあふれ過ぎているから、運転どころじゃなくなっちゃう?」
「き、厳しいと言うよりも……スミマセ~ンンッ!」
男の子は、いきなり走って行っちゃった。
私は少し伸びかけた顎髭をさすりながら、首を傾げる。
髭が濃いと、ファンデーションだけじゃ隠しきれないのよねえ。
一日に三回もシェービングするのも、これで大変なのよ。
仕方ない。次の教習時間まで、すね毛のお手入れでもしとかなきゃ』
ごっついオッサン顔を想像し、書いていて少々気分がすぐれなくなりましたゆえ、ここらでカクヨムさまをチェックしましょう。
あ、「カクヨム・パラレル・ワールド」にレビューをいただいております!
uta@ さま、
いつも大変お世話になっております。この度はご多忙の中ご覧くださり、またレビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
理想の世界と共感くださり、嬉しい♡
コワい気持ちを抑え込んでの、楽しそうというお言葉は書き手冥利につきます♪ でも、ほどほどがよございますわね。
心より御礼申し上げます♬
助六 さま、
どうも初めまして! お忙しい中にも関わらずお目通しくださり、またレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
世界規模……カクヨム界こそがグローバル・スタンダード、でございますかしら。お笑いいただいて、嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
あ、「面妖な金属男」にレビューを頂戴しております!
阪木洋一 さま、
平素はご愛顧賜り、また今回もレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
思い切りの良さなどとお褒めいただけて、嬉しい♡
羞恥心などとは無縁の男、でございます♪ わたくしは人一倍恥ずかしがり屋さんなのですけども。
心より御礼申し上げます♬
あ、「猟奇なガール」にお★さまをいただいております!
かがみ透さま、
この度は拙作をご覧くださり、誠にありがとうございます!
お★さまに大感激でございます。
心より御礼申し上げます♬
ま、「THE☆騎士MEN」にレビューを頂戴しております!
夢見るライオン さま、
ライオンちゃ~ん、ご執筆で超ご多忙なのにお目通しくださり、レビューまで! 誠にありがとうございます!
わたくしの名古屋愛を感じとってくだすって、嬉しい♡
まだまだ観光名所は沢山ありますのよ♪ って街コン参加作ではなくてよ。うふふ♡ 猟奇な成分はまったく含まれていない、純粋な青春物でございま~す。
心より御礼申し上げます♬
~~♡♡~~
webコンテストに恥じらいながらも参加いたしまして、お目通しくださるかたが、チョッピリ増えました。
ご覧くだすった皆さま、この場を借りまして、つばきは三つ指ついて御礼申し上げます。
ありがとうございます!
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます♡