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レビュー御礼&御礼~「回転寿司」

わたくしは、たまに回転寿司屋さまにお邪魔いたします。

町内にございますそのお店は、一皿がなんと108円なんですの! 
ええ、消費税込みですわよ。それにしましても108円とは驚きです。

普段わたくしが贔屓にしております隣町のお寿司屋さまなど、ちょっとつまんだだけでも、諭吉さまを数枚引き換えねばなりませんのに。

このご時世にそんな価格破壊をされて、経営は大丈夫なのでしょうかしら?

ですからそのお店は、常に混んでおります。

ちょうど運よくわたくしはすぐに店員さまに案内されまして、四人掛けのボックス席へ通されました。
色々なお寿司が小皿に乗せられ、テーブル横のレーンを回っております。

とりあえず、わたくしは置かれております大きな湯呑に、お抹茶のような粉末状のお茶をケースからスプーンですくい、そこへ蛇口から熱いお湯を注ぎます。

はぁ、やはり日本茶も美味しゅうございますわねえ。

次に、テーブルに置かれたケースから、ガリを小皿に取ります。
お箸でつまんで一口。
甘酸っぱい香りとともに、生姜特有の辛味が鼻孔を突き抜けていきます。
シャキッシャキッ、と歯ごたえも堪りませぬ。

お茶をいただきながら、ガリを味わいます。

これがなかなか止まりませぬ。
そうこうするうちに、ガリを入れておりましたケースが空になりましたため、店員さまを呼んでガリを補充していただきました。

そうですわねえ。お茶を7~8杯、ガリをケース換算で三箱分くらい頂戴し、お腹がかなりくちくなって参りました。
ふと横のレーンに、切れ長二重の目を向けます。

「フンッ!」

わたくしは素早く、握りたてとおぼしきマグロの赤身が輝く小皿を取ります。
目の前に、2カンが寄り添うように並んでおります。

その前にもう一杯熱いお茶をいただき、ついでに空になったガリを店員さまに補充いただきます。

せっかくですゆえ、テンコ盛りになったケースのガリをあますことなく食し、ここでもう一度マグロに視線を合わせます。

すでにお腹はいっぱいです。でもせめてこの一皿だけは、との思いから、わたくしはむらさき(お醤油)をちょんと垂らします。
1カンずつ、ゆっくりと味わうのですが、やはりマグロは美味しゅうございますわねえ。お口の中で、ガリの味をマグロが綺麗に拭ってくれます。

大満足のわたくしは店員さまを呼んでお会計。
これだけ満腹にさせていただいて108円だなんて、回転寿司屋さまの企業努力には敬服いたしますわ。




さ、今日から平常にもどるわよ、つばき!
わたくしは早速カクヨムさまをチェックいたします。

あ! 「カクヨム・パラレル・ワールド」にレビューとお★さまをいただいております!

まとりくれあ さま、
年始からご覧くださり、またレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
ええ、このお話はもう究極でございます。でも無数にある平行世界には、もしかしたらこんなカクヨム・オンリーの世界もあるのかしら、と妄想いたしました。お目通しくだすって嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬

the worm of books さま、
元旦からお目通しくださり、またレビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
シュール。さようでございますわね。わたくしったら、どうしても物事を直視せずに斜めから見てしまいますの。
面白いだなんておっしゃってくださり、嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬

読書ぱんだ さま、
どうも初めまして! この度はお時間を割いてご覧くださり、またレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
たしかにこのお話を突き詰めて参りますと、バッドエンドもあり得ますわねえ。それもひとつの世界かもしれませぬ。
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!

陽野ひまわり さま、
ひまわりちゃん、お正月からご覧くださり、またレビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
まあ! そんな俳優さまや女優さまが演じますれば、さぞかし面白うございますわね。お奨めのお言葉、嬉しい♡
わたくしたちのユートピア、ってことですわね♪
心より御礼申し上げます♬

aoiaoi さま、
アオイちゃん、三が日なのにお目通しくださり、またレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
わたくしなど、入浴中であろうと就寝中であろうと、常にスマホ片手にカクヨム界を彷徨っておりますの。中毒をとうに通り越しているのかしら。楽しいだなんておっしゃてくださり、嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬

銀鏡 怜尚 さま、
ご執筆でお忙しい中、わざわざご覧くださり、またレビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
竜巻ジャックの異世界物、果たしてどんなストーリーなのやら。
そこを見出してくだすって、嬉しい♡
カクヨムに、ご参加くださるおかたが増えればよいですわねえ。
心より御礼申し上げます♬

雛葵 さま、
ヒナちゃん、ご多忙の中わざわざお目通しくださり、またレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
一度ハマればもう抜けられぬ、蟻地獄。ではないにしろ、こんな世界があるやもしれませぬ。お話のテンポをお褒めくださり、嬉しい♡
カクヨムホリックなる言葉が、今年の流行語大賞! なんて。
心より御礼申し上げます♬

本陣忠人 さま、
どうも初めまして! この度はご覧くださり、またレビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
どきり、とされましたかしら。わたくしも描きながら心臓がドキドキでしたの。風刺的などとおっしゃってくだすって、嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!

バンブーさま、
どうも初めまして! 年始のお忙しい中、わざわざお目通しくださり、またお★さまを頂戴し誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!


関川 二尋 さま、
ご多忙なこの時期にも関わらずご覧くださり、またレビューまで頂戴し誠にありがとうございます!
カクヨム愛。素敵なことばでございます。やはり楽しくなければなりませぬ。物語を描く時は苦しくとも、完成した時の快感は格別でございます。その点を書いてくだすって嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬

安動直樹さま、
どうも初めまして! この度はわざわざご覧くださり、またお★さまをいただきまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!

月ノ瀬 静流さま、
どうも初めまして! お忙しい中にも関わらずお目通しくださり、またお★さまを頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!



ま!  「THE☆騎士MEN」にレビューを頂戴しております!

aoiaoiさま、
アオイちゃん、年始から長編をご覧くださり、その上レビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
タイトルからしてオフザケでございますれど、少年少女の皆さま向けに描いた最後の物語。永らく埋没しておりましたの。それでも本編よりも素敵なレビューをいただけて、嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬

16件のコメント

  • 私は回転寿司屋で店長をしております。
    年末・正月と家族連れのお客様が大勢来店されて店内は大賑わいです。最初こそ大して売り上げは上がらなかったのですか、次第に口コミでお客様が入るようになり、回転率が上がってくると仕入れにも余裕ができるようになり、今では地域でナンバーワンの売り上げです。今週はまさにその総括というべき週で、これまでの売り上げ記録を次々に更新しています。
    と、パートの政子さん(62歳)が私の所にやってきました。
    「どうかしたんですか?」
    「店長さん。みょーなお客さいて…」
    話を聞くと、そのお客、無料の日本茶を6杯ほど飲み、やはり無料のガリを食べまくっているというのです。
    「…しっかも、寿司にはぜんっぜんっ手え付けねえで」
    私は政子さんの指さすお客様をちらりと見ます。切れ長二重の美しいお嬢さんです。しかも一つも食べていないのに、お寿司を食べなれているのが伝わってくるのです。これはただものではありません。
    「ガリは現在、何箱目ですか?」
    「今さ、4箱目です」
    「わかりました。私がなんとかしてみましょう」
    多分彼女は待っているのだ。究極の一皿が流れてくるのを。たぶん彼女の胃はガリで悲鳴を上げているに違いない。それでも痛みに耐えて、求める一皿を待っている。
    私は板長に素早くオーダーする。冷蔵庫に一柵だけ取っておいた、近海ものの生マグロ、あれを百円皿にのせて、一枚だけ流すように。
    「て、店長…あのマグロですか?百円皿ですか?いいんですか?」
    板長は私の正気を疑うように聞いた。無理もない。分かっている。
    「ああ。あのマグロを百円皿で提供する…いや、板長、待ってくれ。これは、この寿司だけは私が握る!」
    これは私の矜持。全てのお客様に満足を!
    そして私は小さな小皿が、二つ並んだ最上級のマグロ寿司が、あの彼女の元へと、レーンを流れていくのを見送ったのだった…
  • つきちゃん、こんばんは♪

    コンテスト参加作品、早速読んでくれて、ありがとう!とっても嬉しかったです♡
    でも…一旦取り下げます(汗)せっかく応援コメントをもらったのに。ごめんなさい!(泣)

    つきちゃん、SNSはやらないって言ってたよね。
    カクヨムに無関係なツールは使わない話を描きたいって、思いました。

    もしもつきちゃんに不快な思いをさせてしまったら…それが、ものすごく不安になって。
    もしそうであれば…どうか許してね。お願い!!(号泣)

    それから…近況ノートの私宛のコメント、とても嬉しいです。ありがとうございます!♡♡
    それにしても、今日のお嬢様はいつになくつばめ様っぽいニオイが…?(笑)私も実はウニやイクラは苦手で安上がり呼ばわりされる悲しい女なのですよ〜(笑)
  • さ、満腹になったことですし、帰りましょうかしら。

    あら?

    わたくしはその視線に気づきます。
    百戦錬磨のつばきの勘が、タダならぬ気配をばキャッチ。

    レジで108円のレシートを受け取り、丁寧に折り畳んでお財布にしまいながら、さりげなく切れ長二重の目元で調理場を確認します。

    すると板前さま姿の殿方が、わたくしをジッと見つめておいでです。

    は! もしやお茶をいただき過ぎたのかしら?
    いくら無料とはいえ、さすがに飲み過ぎたかしら……

    い、いえいえ、こちらはれっきとしたお客さま。お茶の一杯や二杯で文句言われる筋合いはございませぬ。
    実際にはもうちょっといただきましたけど。

    わたくしはワザとらしく咳払いなどをしながら、レジのオバさまに「ご馳走さまでございます」などと丁寧にご挨拶。もう一度、チラリとその殿方に視線を送りますと、やはりまだわたくしを見られております。

    わかりましたわよ。
    今度お邪魔いたしました際には、お茶は2、いえ、3杯までで打ち止めといたします。

    それでは、ゴメンあそばせ〜。

  • アオイちゃ〜ん、こんばんは〜♩

    え? 不快ですって?

    トンデモございませぬ!

    あんな温かな物語を拝読できたのですわよ♡
    は〜、とても良いお話でございました♬ こちらこそ、ありがとうございます!

    もし改稿され、アップされたならもう一度拝読したいわ♩

    そうなの。SNSは主治医の先生から固く禁じられておりますゆえ、わたくしはこのカクヨム界しか知りませぬ。

    あら、ウニやイクラよりも、もっと高級なお寿司を召し上がるのじゃなくて? うふふ♡

    またまたアオイちゃんのノートに、呼ばれもせぬのにお邪魔いたしま〜す♬
  •  レビューなしで、星だけだったんですが、ご丁寧にありがとうございます。
     凄く面白かったので、つい、ぽんぽんぽんと。
     あの作品を書かれたのは、本物を知る、切れ長二重の美しいお嬢さんだったんですね。
     寒くなってまいりました。お寿司屋さんの帰り道、お風邪など召されませぬよう、お気をつけくださいね。
  • 月ノ瀬さま、わざわざ遠方までお運びくださいまして誠にありがとうございます♩

    わたくしのような者のお話を、お読み下さるだけでも嬉しゅうございますのに、きらめくお★さまをいただけた日には、もう有頂天でございますの。

    見てくれは派手でございますれど、中身はいたって地味な乙女でございます♡

    今後ともどうぞよしなにお願い申し上げます♬
  • つばきちゃん、あけましておめでとうございます!
    もうご挨拶したと思っていたけれど、別のところでお見掛けしただけでした(*ノω・*)テヘ

    お休み終わりの寂しさの中、つばきちゃんのノートのおかげで笑いが止まらないよ♪
    ありがとう(*´ω`*)

    『カクヨム・パラレル・ワールド』本当に楽しませて頂きました☆
    まだ数作品しか読ませて頂いていないけれど、こんな雰囲気の作品も書けるんだね∑q|゚Д゚|p
    私も負けていられないわ!( ̄ー ̄)
  • つきちゃん、コメントをありがとう!ほっとしたよ〜♡♡

    修復が済んだ暁には再投稿しようと思ってます。はたまた違う作品に生まれ変わるかな??
    その際には私のノートなどでお知らせします♪♪是非のぞいてやってね♡

    つきちゃんのコンテスト参加作品、もう一つのを読ませていただきますね〜♪
  • ヒナちゃん、おはようございま……は! まだ新年のご挨拶を交わしておりませなんだ!

    あらためまして、あけましておめでとうございます♩
    本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

    呼ばれもせぬのに、わたくし結構フラフラしておりますゆえ、すっかりヒナちゃんにご挨拶していたつもりでございました。無作法、お許しくださいまし。

    「カクヨム・パラレル・ワールド」を早速ご覧くださり、ありがとうございます♩

    今年もグロとお笑いをば追求していく所存でございます♡
    ヒナちゃんのご活躍、陰ながら応援いたしておりま〜す♬
  • おはようございま〜す、アオイちゃん♩

    わたくしはアオイちゃんの大ファンでございますゆえ、密かにノートをば覗き見いたしておりますわ♡

    どんな物語になるのか、今からワクワクしながらお待ち申し上げております。

    拙作は、本当にお暇な時で結構でございますわよ。そうおっしゃってくださるだけで、つばきは大感激でございます♡
  • 今日は私、回転寿司店に来ております。
    いえね、いつもお寿司は沼津港直送の高級寿司「いさ和」と決めているのですけれど、ことガリに関していえば、こちらの回転寿司店のガリが自分ランキングでダントツの一位なのです。
    爽やかな甘みの後に広がる香り、そしてシャキシャキの歯ごたえ…。
    おそらくガリはこのお店の店長さまの手作りか、独自ルートで調達しているに違いありません。
    お店の入口で満足そうに出てこられたご令嬢とすれ違いました。
    彼女からほのかにあのガリの香りが!
    私も早くあの素晴らしい味を堪能したいものです。

    案内された席につき、緑茶の用意もそこそこに、期待に胸を膨らませながらガリのケースの蓋をあけます…
    ……と! ガ、ガリがないっ!!
    動揺しつつ、店員さんを呼んでガリを補充していただきます。
    なぜかしぶしぶといった感じで店員さんが補充したガリのケースにほっとする私。
    いつもこのケースで2杯は食べますからね!

    レールを流れる寿司を尻目にちびちびとガリを楽しみ、空になったところで再びガリの補充をオーダーいたします。
    すると、レールが引き込まれていくゴム製のカーテンの向こうから、何やら声がしてまいりました。
    「またそんなお客が…!?」
    店長さまらしき落ち着いた男性の声が震えており、明らかな動揺が伝わってきます。
    「わかりました。また例のマグロを。私が握ります」
    緊張感のある声の後、しばらくしてカーテンからマグロの小皿が5枚ほど連なって回ってまいりました。
    ふとカーテンの方を見ると、ゴムの切れ目の隙間から、じっとこちらの様子を伺う二つの目が…!
    もしや、私は試されているのでは…!?

    流れてくるマグロの赤身を見つめます。
    前から2番目のお皿にのったマグロ…その光沢、その色、断面のわずかなぬめり具合から、明らかに他の4枚の小皿にのったものとは違います。
    心眼を開いた私は、手前の客が何気なく手を伸ばそうとしたその皿を、横から奪うように手に取りました。
    瞬間、カーテンの向こうから「お見事!」の声が。
    私が選んだその赤身は「いさ和」でいつもいただくものにも引けを取らない美味しさでございました。


    …と、関川さんに続いてノート遊びをさせていただきました♪
    つばきちゃんのパラレルワールド、まさにユートピアですね♡
    きっと近況ノート遊びも様々なところで繰り広げられていることでしょう(*^^*)
    そうそう!コンテストページを見てみたら、つばきちゃんと私が週間ランキングで並んでおりました(*´▽`*)
    なんだかすごく嬉しかったです!
  • 「店長、ガリの仕込み、終わりました」

    「どれ」

    普段温厚な店長の目付きが変わった。

    ガリに始まり、ガリに終わる。
    店長の口癖だ。

    なぜ寿司ネタではないのか?
    こだわるならそっちだろう。

    若手職人は首を傾げる。

    店長は仕込んだガリを箸でつまみ、色艶、香りを確かめた。
    目を閉じ、口に含むと噛まずに舌触りを確認した。

    「ダメだな」

    「えっ?」

    「砂糖と酢がケンカしてらあ。こんなもの、そこらのスーパーで売ってるモンと変わらない」

    「だけど、マニュアル通りに……」

    「それがいけねえんだ。何でもマニュアル通りにすればいいってもんじゃねえ。その日の気温、湿度、それと生姜
    の気持ちをくみとらにゃあ、客をうならすガリはできないさ」

    「たかが、ガリじゃないですか!
    俺たち寿司職人がこだわるのは、ネタや米じゃーー」

    「甘いな。いいか、超一流の店じゃ、ガリをグラム千円で売るんだ。単なる付け合わせなんかじゃねえ。寿司職人の腕が本物かどうか、それはガリをどれだけ愛情を込めて作りだせるかどうか、なんだ。
    よく覚えておけ」


    何気なくいただくガリ。そこには職人さまたちの汗と涙が酢とともに、漬けられておりましたのです。


    ひまわりちゃん、おはようございます♩

    ノート・ジャック、さすがでございます。わたくしもなんだか冷凍物じゃないマグロをいただきたくなって参りましたわ☆

    ま! 本当ですわね!
    ひまわりちゃんと名が連なるだなんて、光栄の至りでございます♡

    企画物がもっと脚光を浴びますように、わたくしたちも精進せねばなりませんわねえ♬
  • くっ…まだ続いていたとは…

    その夜、風呂上りのビールを飲み終わり、野球中継を見ていた私の携帯電話がなった。
    呼び出しは店の若手職人「浩二」くんだ。まだ20代の半ばだが、一生懸命で、将来は自分の店を持ちたいと、夢にあふれた好青年だ。もちろん私も高く評価している。
    「どうしました?」
    「あ、店長。夜分にすみません。今おはなししても大丈夫ですか?」
    「はい。なにかありましたか?」
    たしかまだ店はまだオープンしている時間。ひょっとして…
    「…ガリがなくなったとか、ですか?」
    「いえいえ。そうじゃありません。今日、店長とお話をしていて、ひとつ画期的なビジネスプランを思いついたんです」
    「ほぅ?どんなプランです?」
    「ガリを廻すんです」
    「え?」
    「だからガリを廻すんです。レーンに載せて、常に新鮮なガリを提供するんです。あれだけの人気があるんです。今や当店の人気ナンバーワンはガリですよ。そこに最高級のガリを廻す。これまで無料でしたが、これだけファンがいればきっと有料でも行けます」
    「そ、そうですかね?わたしはそうは思えないの…」
    「ビジネスは攻めてこそ商機が見いだせるんです!なんなら僕の責任でも構いません。どうか僕にチャンスをください!」

    その翌日…
    レーンの全てはガリで埋まった。
    なぜ一緒に寿司も廻さないか疑問だったが、浩二くんは自信満々だ。
    やがて客は続々と帰っていった。
    店内に客はひとりもいなかった。
    浩二くんは泣きながら辞表を差し出したが、私は受け取らなかった。
    今思えば昨日の二人の女性が浩二くんの判断を鈍らせたのだ。
    あんなにもガリを美味しそうに食べていたから。

    その時になって私は思い出した。
    たしか店が軌道に乗ったのはガリを変えてからだったと。
    そして今ガリが私の店にとどめを刺した。
    まさに私の口癖通り…
    「…ガリに始まり、ガリに終わる、か…」
  • 回転寿司〜ガリ編……最後は関川さまが見事なしめをくださいました♩

    関川さま、ひまわりちゃん、ご参加くださり誠にありがとうございます♡

    近況ノート・ジャック、エスカレートして参りましたわね〜。
    これからも楽しみでございます!

  • 遅ればせながら今関川さんのシメを読ませていただきました。
    いやぁ、面白い!PCの前で声出して笑ってしまいました!
    遊びのような、発想力のトレーニングのような、大変ありがたい近況ノート・ジャック。
    絡ませていただいているお二人に感謝感謝です♬
  • うふふ、ここにひまわりちゃんを発見いたしましたわ♡

    確かにこれは勉強よね。
    会話と地文の兼ね合い、ひっくり返し、伏線、オチ、などのトレーニングになるやも、です♩

    こちらこそ、ひまわりちゃんが参加してくださるから楽しさアップ、でございますわあ♬

    これからも、どうぞよろしく〜☆
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