しらす

幼い頃にイズワス大陸にやって来て、盗賊として生きていたレン。 今は養女のリコリスと共に、宿屋に住み込みで働きながら生活していたが、そこへ夫ロウタスからの不穏な知らせが届く。 それ…

両親の行方を探して旅に出たヨルは、長い旅路の果てに二人の消息を見つけ、故郷へと戻ることにした。 しかしその前に、旅の初めに出会いずっと世話になったオルフの遺骨を持ち、彼の故郷へ向…

その店で売られているのは、中身のない箱、箱、箱。大きさも用途もそれぞれ違う箱たちはそれぞれ一癖も二癖もあるのもで……

短編賞創作フェスのお題、「秘密」に寄せて書きました。

小さい頃はいろんな事でちょくちょく危機が訪れていた気がする。 今思い出そうとすると、断片的にしか出て来ないけれど、そんななかでも覚えている出来事がある。

現代日本に暮らす吸血鬼、その実態は……？ カクヨムコンの短編賞創作フェス、お題「スタート」に寄せて書いてみました。

祖母が入院した夏休み。葵は父方の祖父の家で、楽しみらしい楽しみもなく憂鬱だった。 しかし散歩に出た先で見つけた空き地で、葵は不思議な温室に招かれる。 虫と人との奇妙な因果を集めた…

祖父が亡くなってから、祖母が広い庭に植えたモミジの木。 周りは常緑の木ばかりのなか、秋になると紅葉して庭に色を与えてくれる。 けれどそんなモミジには、祖母にとっての秘密が隠されて…

一緒にちょっと山道を歩いてみませんか？ 大切な人と手を繋いで。 そんな感じで20句チャレンジです。

ある日ふと考えた。 人気者には努力でなれるかも知れないし、その手の自己啓発本はたくさんあると思う。 でも、逆だったらどうだろうか？ 人に囲まれるより、一人静かに、自分の世界に…

一つの出会いがなにかを変える、ちょっとした出会いのお話。 MACKさんのオリジナルイラストから、イメージが膨らんできたのでこっそり書かせていただきました。

コロナの感染が広がり始めてからはや３年。 感染者は減りつつあり、ここ最近はマスク解除などという話もあるものの、今でもその影響はあちこちにある。 特に病院は、体力の落ちている人や…

色々あったけど、今日も私は元気です。

学生の頃、一人の芸術家さんと握手をした時の衝撃が忘れられません。 その時のことを思い出してみました。

深夜に食べるラーメンは罪の味がしますよね。

なお、この列車は次の宝町までの各駅に停まります。

子供の頃に祖母が買ってくれた、猫のぬいぐるみチョコ。 ある日家からなくなったと思ったら、見知らぬ土地から手紙が来るようになった。

早寝早起きは三文の徳、なんて言うけれど、私にはそれを信じる理由が一つあるのです。

ゲームを通じて知り合ったOと、ボイスチャットをしていて聞いた話。 ほぼ実話です。

ちょっと思い付いたネタ、 昔から頭にあるけど形になっていないもの、 しらすの脳内で繰り広げられるコントみたいなもの、などなど。 適当にその日の気分で綴ります。 しばらく文章を書…

しらすの雑記です。 何を妄想し何を考え何を書いているのか、 ちょっと自分の事を語ってみます。

親戚の葬儀の場で出会い、毎回顔を合わせる明晴叔父と私。 身内との付き合いが少なく、周囲の事が何も分からなかった私は、年を重ねるごとに叔父の思いや事情を知り、そして大人になっていく…

保管室に安置したはずのミイラ男が突然起き上がって現れた。 男が要求してきたのは眼鏡だった。 第二回銀縁眼鏡文学大賞でちょっと思い付いてしまったものです。 文体診断ロゴーンの上位…

恋人と別れて３年、３０歳の誕生日を一人で迎えた雪江の前に、 その日突然現れた１０歳下の巨漢のオーク！ ザグルという名の彼は、雪江の苦手な異世界ファンタジーの住人で、 稀人(まれび…

ある日友人から誕生日の贈り物として届けられた、古い日記。 最初は読むこともできなかったその日記が、翌日には読めるようになり、持ち主の人生を追って行くが……

傷を負って目を覚ましたレンは、探し続けてきた夫とついに再会する。 しかし彼はあろうことか、海賊の首領となっていた。 KAC１０回目お題「真夜中」によせて、ちょこっとだけですが！

山の王に侮辱されて会談の場から抜け出した大樹の王、レリナ。 彼女が向かった先には、会いたかった人の姿が。 けれど彼は旅立つ直前だった。

また今年も出会う華。そして思い出す別れ。

スナメリを目当てに水族館へ私を付き合わせた達樹は、私を置いて水槽にへばりついて夢中になっていた。 そんな彼のつるりとした後頭部には、一匹の赤い蛸が泳いでいる。 同じくスナメリがお…

巌流高校２年A組の宮本武子と佐々木五郎。 二人の掛け合いで始まる朝は、今日も平和である。

「わすれんぼ病」という、ふつうはあたりまえにおぼえている事を、どんどんわすれてしまう病気が、世界中で始まった。 お父さんの事やゴミの事をわすれたお母さん。 クラスメートの事をわす…

お伽噺に謳われた世界は、遥か昔に失われた。 その名残を残すある書庫に、一人のエルフが住み着いていた。 ここまで旅をしてきた彼女には、目的は確かにあった。 しかし旅を続ける中で、…

「推し活」からなぜか思い付いてしまった話。 筋肉好きに捧げます。

旅をしている四人の若者が集まって、一つのテーブルを囲んで食べているのは、大山盛のサラダ。 これから何をするのか、どこへ行くのか、そんな事は置いといて、美味しいものはやっぱり美味し…

近所の誰とも付き合いはなく、毎日仕事に行って帰る日々の私。 ある日スーパーで聞いた歌が気になった私は、歌詞の一部を検索しようと「どんな」と入力したところで、不思議な予測変換を見つ…

冬の間、雪の国カルンから動けなくなった、旅するオークのボイド。 大好きなメシ、それも肉はほとんど食べられず、故郷の料理を懐かしむ日々。 そんなボイドの前に、宿屋の主人ギィが、ある…

「私はたぶん、もう二、三年以内には街中で銃を乱射しますよ」 ある日後輩がそう口にした瞬間、たぶん私は恋に落ちていた。 恋はしたけれど一向に進展しなかった私と彼の、長くて短い恋の…

クラスで一番恥ずかしがり屋の矢野君に告白された私。 突然の告白に返事に迷う私に、矢野君は「返事はすぐじゃなくていい、全裸で待ってるから」と約束し、毎日毎日パンツ一丁で私の前に現れ…

橘紀里さんによる作品「死神の共謀者」及びサイドストーリーから生まれた、拙作「稀人オークと三十路の乙女」のクロスオーバーです。 ストーリーの開始時点はこちらの白河が逃げ出した後とな…

それは恋か、友情か、家族への思いのようなものか。 松江健、氷室玲一、ザグルの三人の、リンゴに絡む物語たち。

クリスマス・イブに一人暮らしの家に行っていいか、と恋人に尋ねられ、必死こいて用意して待ち受けた健。 だがやって来た恋人、咲子は健の予想もしなかった行動に出て……！？ 真っ白な部…

革の表紙で斜めに大きな傷の入った、ボイドの手帳。 旅の中で彼の心にとまったものを、時々書き留めた旅日記でありメモ帳でもある。 その大事な手帳を少し覗かせてもらおう。 （アドベン…

崖から落ちた仲間の卵を探していた、老竜エンリーシュ。 彼の元に現れたのは、同じ土地に住まいながら境界を隔てて生きる、オーク族の子供だった。 探していた卵を届けに来たその子供、ガイ…

とある廃拠点の中で盗賊と戦う二人、ソワレとリアム。 魔法使いとその弟子である彼らは、しかし師匠であるソワレには魔法が使えない。 そして弟子であるリアムはと言えば、膨大な魔力を操る…

学生祭の代わりにハロウィンパーティーがある夕夏の学園では、ある一つの恐ろしい噂があった。 曰く、その年に最初にランタンを作り灯りをともした生徒は、ハロウィンの当日に行方不明になる…

急な季節の変化に、落ち葉が大量に舞ってしまった大学構内。 講義の時間を大掃除に当てられ、大量の落ち葉をゴミ袋で集めていたその日、寛は不思議な存在と出会う。

三年間、毎日温室に通い、あるサンセベリアの鉢の手入れをしていく男。 彼を毎日見ていた妖精リンがある提案をした時、彼は初めて見せる顔を彼女に向ける。

ある日突然不思議な部屋に飛ばされた、咲子と健。 真っ白な部屋の真ん中には「アップルパイを作って食べないと出られません」というメモと共に、アップルパイの材料が…… 夏休みの宿題騒…

８月３０日は宿題との戦いの山場だ。 それを乗り越える道連れが欲しい、と思ったことは無いだろうか。 これはある夏の終わりの出会いと戦いの物語である。 ノベプラのお題マラソン「宿題…

浜辺で光るものたちを拾い集める少女と、共に生活するアルド。 二人の住む島に、ある日白い光を放つものが流れ着く。 ノベプラのお題マラソン「浜辺の漂流物」により書いたものです。 内…