師匠・ソワレとその弟子・リアム。"魔法が使えない師匠"という設定が珍しくて目に留まりました。面白かったです。物語はソワレとリアムが盗賊に追われる場面から始まります。
逃げるシーンや盗賊と対峙する場面の躍動感も伝わってきますし、特にソワレは魔法が使えないけれど運動神経や体力があるので、そこを活かしたダイナミックな動きがかっこよかったです。
また、魔法は使えなくとも魔法に関する勉強をして、知識をつける姿にもグッときます。ソワレとリアムの、互いを尊敬し不得意な部分を補い合う二人の関係がとても素敵でした。
物語の鍵となるのが「魔招器」と呼ばれる武器。簡単に魔法が使える一方で危険な面もあるこの武器にソワレはどのような感情を抱くのか。悪人だけじゃない盗賊にも注目です。