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今月(2月)読んだ本。

指輪物語7-9
マザーツリー
人間がいなくなった後の自然
絶滅へむかう鳥たち
サイレントアース
憎悪の科学
夢見る宝石
ChatGPTの頭の中
人はなぜ物を欲しがるのか
東京都同情塔
敗者のゲーム
黄色い家
死に至る病



ほぼ図書館で借りた本です。

積読がいっぱいあるくせに、

なぜか図書館でいっぱい借りるという……

どうしてですか? 世の中不思議がいっぱいです。


今月読んだ本もまた、良いものが多かった気がします。

『黄色い家』は、誰かこういうの書かないかなと思っていたような小説で、ちょっと文句のつけようのない作品です。多分、ここ数年テーマになっていたような感じなことの集大成なのかなっていう気がして、一つの決着というか結論というか、まあ「そうでしかないよな」の末端だと思います。
そして、『東京都同情塔』ですが、まあこれはすごい。私もChatGPT全開に使って書いたものを文学賞に送りましたが、これを読んだら、なんというか自分の思考の浅さを思い知ってちょっと嫌な気持ちになりました……。近年の芥川賞作品は、どうにも新人賞というには完成度の高い作品が多すぎるように思います。正直、『東京都同情塔』もいうべきところがほぼない。いや、ないか。いうとしたら単なる好みのレベルになってしまう気がします。
『夢見る宝石』はなんとも奇妙な小説でした。なんだかよくわからなかったというのが本音ですが、もう一度読んでみたいとも思える作品です。不思議です。
『指輪物語』は言わずもがな。
そのほかに読んだものは、どうしてか、生態系や自然に関する書籍が多かったです。そして、どれも書かれていることがとてもよく似ていた。細かな分野や内容は離れているはずなのに、根は一つというか、視点の切り替えというか、思考の揺れの一端を担っているような考え方というか……。全体を見るか、部分を見るか、ということに尽きるかと思いました。自然は部分だけを切り取って見ることなどできない、というのが共通した点だったように思います。すべては必然的につながってしまうという。

このなかで読まなくてもよかったかなというのは、
・敗者のゲーム
・人はなぜ物を欲しがるのか
ですかね。
自分に対して知識も視点もなにも面白いところや新しいところがなかったです。


これだけ読んでも、

最近の私の中では何かが欠けているというか、

枯れているというか、

不足しているというか……。

量は大切だけど、量だけでは維持できないなにか。

難しいです。


現在は中村文則の『逃亡者』を読み途中。

これもまたすごいです。

重層的、多面的。

時間のつながりと社会への広がり。

良い小説はこの両方を持ちつつ、

物語としても面白いのだなとあらためて痛感しました。


そして、私は今、なにを書いているのだろう、とも。

焦り。いかん。このままじゃ。

でも、どうしたらいいかもわからん。


とりあえず書きます。手を止めるわけにはいかない。今はそれだけ。

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