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今回も即興小説を載せておきます、良ければ読んでって下さい。
由奈と近所のおばあちゃん
「オババ! 遊びに来たわよ!」
「おや、由奈ちゃんかい。今日も元気だねぇ」
飛車原の家の近所には前から付き合いのある沢木さんというお婆さんが一人で住んでる家があり、由奈も小さい頃からお婆さんを知っててたまに遊びに来たりしてる。
親戚とかではないが何だか親戚みたいな、そんな近所付き合いのお婆さんで由奈はオババと呼んで懐いており、沢木さんも由奈の事を昔から可愛がってくれてる。
「昨日は学校の行事で老人ホームにボランティアに行って来たわ! 色々なことが聞けてとっても勉強になった! 入所者のお爺さんとお婆さんとも仲良くなったわ!」
「そうなのかい、良かったねぇ。私もその内に入るかねぇ」
「オババが入ったら私が会いに行くわっ! でもオババはまだまだ元気だから大丈夫よっ! 私が保証してあげる!」
「ありがとうねぇ」
沢木は元気で持病もないが、昔よりは衰えが強いのは感じてる。それにまだ老人ホームに入る訳にはいかない。
「Vtuberが1番だけどヘルパーさんもやってみたいわ! 光華心園の所長さんに、たまにお爺さんとお婆さんに会いに来て良いか聞いたら、良いって言ってくれたわ!」
「良かったねぇ、光華心園には私の友達も入ってるから、よろしくねぇ」
「オババのお友達って生け花の好きな森原のお婆さんかしらっ? 何だかオババと少し似た香りがしたわねっ、お花が元気が無い時は新聞紙で包んであげると良いって教わったわ!」
「よく気付いたねぇ、森原さんは私の生け花の先生だったのよ」
由奈は近所では有名な子だ、元気で優しく活発で、見てるだけで元気をもらえるような性格は近所中の人達が知っている。
特徴的なツインテールヘアが見えたら、大体の近所の人は由奈に挨拶してくれるのだ。もちろん由奈も元気に挨拶を返す。
「そういえば誠治って人がお仕事で一緒なんだけどね、誠治って凄いのよ! この前もオバケを~~……」
「灰川家の長男だねぇ、私とは比べ物にならない強さだからねぇ」
沢木のお婆さんが何かを言ったが、由奈は気付かなかった。
「誠治と仲良くなるにはどうしたら良いってママに聞いたら、靴下とか体操着を使うと良いって聞いたわ! 今度やってみるつもりよ!」
「そうなんだねぇ、がんばりな~」
由奈が変な事を言ったが沢木も耳が少し悪くて聞き漏らす、だが由奈がマシンガンのように喋るから静かな時間など出来やしない。
「じゃあそろそろ行くわねっ! また来るわっ、バイバイ!」
「また今度ねぇ、由奈ちゃん」
こんな風に由奈は人と仲良くなる、その明るさで今日も配信だ。
@ganto7さん、ギフトありがとうございます!
これからも楽しみながら書いて行こうと思います。