@gaia-kyさんからギフトを頂きました!応援して頂き感謝の極みです!
今年からノーマル作品を書き始めて、長く読んでくれてる方もいらっしゃって、ありがたさでいっぱいです。
今回は書く事が無いので、即興小説を載せておきます。今は冬だけど本編もこちらも夏の話ですw
佳那美と宿題
「灰川さんっ! 大変だよ~!」
「どうしたの佳那美ちゃん? 呪いとかの気配は今はないけど」
佳那美がいつものように騒ぎながら事務所に入って来る。今は夏休みの終りの時期で、床屋に行ってきたのか佳那美はロングヘアになりつつあった髪の毛がいつものセミロングになっていた。
「配信ばっかりしてて夏休みの宿題ぜんぜんやってなかった~! 手伝って~!うぇ~~んっ!」
「うわぁ…これからの世の中に増えていきそうなパターンだなぁ…」
仕方ないから佳那美の宿題を手伝う事にして灰川は仕事を中断する。
流石に小学4年生の宿題だし、全く手付かずという事はなかったのでスイスイと進んでいった。宿題は本来は自分でやらなきゃ意味が無いが、宿題が終わってないのが原因で配信に支障をきたすのは避けたい。
「灰川さんすごーいっ! あっという間に終わっちゃった!」
「まぁね、流石に大卒なんだからこのくらいは出来るって」
とか言いながら分からない所はスマホでこっそり調べたのは秘密にしておこう。
「他に残ってる宿題とかある? 無いんなら一番良いんだけど」
「図工の宿題が残ってるよ! どうしようっ」
「何か工作で作るってやつ?」
「うんっ、どうしようっ! 何にも作れないよ~!」
どうやら今でも夏休みに何かを作って学校に持ってく宿題はあるようで、佳那美はこれが苦手らしい。
「まぁ、ちょっと待ってなって、割り箸をこんなゴムで繋げて~~……よし出来た!割り箸マジックハンド!」
「灰川さんすごいっ! あっという間に出来ちゃった!」
昔に同じように工作で作ったマジックハンドを作って渡して佳那美の夏休みの宿題は終わった。
あんまりチープな物を作ってくと怒られたりするが、このくらいの出来なら先生の目も誤魔化せるはずだ。
「こんどお礼するねっ、何がいいかな~」
「別に気にしなくて良いって、もしお礼してくれるんだったら、怪談でも~…」
「あっ、そうだっ。今ってVtuberでASMRっていうのが流行ってるんだって、こんど灰川さんにしてあげるねっ」
「ASMR? いや、俺は別にそんな好きってわけでも」
灰川は少し前に空羽からリアルASMRをされたが、その時の記憶は失ってて覚えてない
「いま史菜さんとか由奈ちゃんが、灰川さんにASMRするって練習してるんだよっ。 私もしてあげるもんっ」
「ASMRの練習ってまさか…」
「そろそろ行かなきゃっ、またね灰川さんっ! 宿題お手伝いしてくれてありがとうっ!」
そう言って佳那美はそそくさと灰川事務所から出て行ってしまった。
「夏休みの宿題かぁ、俺も手付かずで怒られた事あったな~。工作なんてマジックハンド2回作ったしな」
灰川は呪術師として印などは高速で出来るが手先が器用な方ではなく、工作の宿題などはアイデアで乗り切ったタイプだった。
自分が小学校の頃は何を考えてたかなとか、あの頃の先生たちは元気かなとか考えるが、取りあえずは目先の仕事を片付けなければと思って今日も机に向かう。
@gaia-kyさん、ギフトを送って頂きありがとうございます!
今年もあと僅かで忙しいと思われますが、息災で今年の残りをお過ごしください。
健康が一番です。